安倍晋三幹事長が候補者応援に来高
 
 自民党安倍晋三幹事長が、参議院地方区候補の応援にやってきた。高知市内中心部大橋通の広場ーひろめ市場前は「有名人」を見ようとする見物人で溢れていた。
  到着前から結構商店街は人が集まっていた。街宣車の周りを紺色のスーツや緑のジァージを着用した自民党青年部の連中がガードしている。
 
 予定時間より7分遅れて安倍晋三氏は現れた。結構人気がある。スリムな容姿と、政界のプリンス(祖父が首相の岸信介氏。叔父が佐藤栄作氏。父親が安倍晋太郎氏)であるからだろうか。
自民党安倍晋三幹事長  演説は争点となっている「年金問題」と「イラク問題」。「民主党案では8兆円の赤字になるというが、観点が違う」と力説。だが拍手はまばら。大衆には難しすぎる。当事者である高齢者が理解していないようだ。
自民党安倍晋三幹事長
 
 

「イラクへの多国籍軍への自衛隊は日本に指揮権があります。米英軍とともに行動するのではありません。自衛隊はイラクに人達に人道支援で喜ばれています。民主党は撤退するという。そんなことで国際貢献はできるのでしょうか。」とトーンは上がるが、拍手は一部の自民党員だけ。

 カメラ付き携帯電話で安倍氏を撮影している高齢の女性がたくさんいましたね。北朝鮮の拉致問題になると得意分野らしく、一転迫力のあるスピーチに。

 
右から2人目が候補者の森下氏

 日本の一般大衆は「ブランド」好きだから。安倍氏は人気はあるようだ。しかし演説は平板。争点となっている「年金問題」と「イラク問題」で、対抗野党の民主党の政策を批判。拍手はまばら。少し内容が硬く、難しい。

 安倍氏の得意分野はやはり北朝鮮問題。「北朝鮮との約束を守っていたら、5人の被害者は2度と日本へ来れなかったし、子供たちの帰国もありえなかった。」と力説。この部分は迫力があった。

 もう一人の自民党参議院議員が「重点地区ということです。それは危ないからです。だから幹事長と首相が来るのです。」と叫んでいたのはおかしかった。
率直な田村公平参議院議員
 
全体的な感想は、大衆はブランド(祖父が岸信介首相。叔父が佐藤栄作首相。父が安倍晋太郎外相)が好きなのだろう。
 司会者が「幹事長は公務のため退席します」と言うと、あっという間にカメラや見物人にもみくちゃになり車に乗り込んだ。街宣車上では、候補者が演説をしているが、聴衆はまばらになってしまった。情報では小泉首相もこの地方に来ると言う。
 
 
もみくちゃになる安倍幹事長
 
 安倍晋三にはがっかりした。もうすこしカリスマがあるかと思ったが・・。これでは大衆を扇動する能力はない。やはりこの人もメディアがこしらえた「虚像」の1人。なかなか街頭演説で人の心を掴む政治家というのはいないものだと思った。

 スタジオ収録では聞くに堪えても、ライブで街頭で大衆の琴線に触れるスピーチは出来ない。昨年目撃した元自民党幹事長野中広務氏が100倍迫力があった。

 

 今回の参議院選挙は「国民投票」である。非常に重大です。

 
 今回の参議院選挙。「イラク派兵の是非」の信任投票である。私の意志は、自民党・公明党以外の政党と候補者に投票する。棄権はしない。
 日本の選挙は投票率がいくら低くとも成立する。棄権は体制側に「白紙委任」したと同じ。他の方法を思いつかない以上は、私は断固として投票に参加する。
 
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2002年3月1日