けんちゃんの吠えるウォッチング
ヤ・シーと老練政治家、壮士との共演街頭ライブがありました。
 
 2003年11月23日(日曜)高知大丸前広場。リレー街頭演説会が開催されました。相互リンクしている高知大学生も開催側スタッフとして参加しています。
 私も朝は絶好の天気だったので、夜須でディンギーを出しセーリング。ほどよい北風が強く、ハイクアウトの連続で久々に快適なセーリングを満喫しました。用具を片付て、そこそこに街頭演説会会場に駆けつけました。
 
 
街頭ライブで聴衆をつかむ技術はさすが
 
まず老練政治家野中広務氏。先の衆議院選挙で引退されました。「気楽」な立場で「しがらみ」がなくなったので、個人の意志で高知へやってきたとか。
 「私は現在78歳。50年前に高知へは少年兵で来ました。朝倉や、岸本、美良布(びらふ)、赤岡などを行軍していました。」と地名をすらすら言って聴衆を引き込む。
 「龍太郎さんにも断らず、個人の意志で高知へ来ました。」「高知で有名人と言えば、坂本龍馬と橋本大二郎だ。彼らがいたから高知は光っている」と県民心理をついた演説。かつて野中氏が自治大臣当時、「非核港湾条例」問題で鋭く対立したこともおくびにも出さないスピーチでありました。浪花節であるが、メリハリがあり、声も通り、さすがに半世紀政治家をしていただけあります。「私は50年の政治活動のうち、町長や県会議員という地方政治を30年やってきました。だから市長任期を3年も残して知事選挙へ出るなどとんでもないことだと言えますね」と落としどころも心得ている。
落しどころも知っている老練なスピーチ 野中広務自民党元幹事長のスピーチ
 
さすがは老練政治家野中広務自民党元幹事長
一方ヤッシーこと、田中康夫長野県知事。「仕事をやる知事は県庁職員に嫌われますね。ゼネコンや労組、政党幹部や官僚やみんな僕に反対し不信任決議をした。そうした仲良しクラブは改革に反対するものですね。長野も高知もみんな一緒。霞ヶ関官僚のロボットにならない改革知事はみんなそうしたいじめにあっていますね。」
 「改革派知事と言いましても、他の人達は数人固まって出ますね。僕と橋本さんは有名人だから1人で出演できますね。そこが違いますね。」
 野中氏と橋本氏がいなくいなって少し聴衆が減りました。すると、
「前が空いていますとやりにくいですね。かみつきやしませんからもっと前へ来てちょうだいな。」と笑いを取りながら聴衆を巧みに誘導。やはり面白い。
 「ダムなんかの大型公共工事は国から補助金が70%でます。でも受注するのは東京の大手ゼネコン。それで、工事の80%は持っていってしまいます。中央と直結したら良いと思うなんて嘘ですね。かえって地元は持ち出し。おまけに自然破壊。良いことはなにもありません。」
 「その補助金も介護ヘルパーを増加させる費用とか、教育関係に使えない。道路とダムとか大型工事のみ。公共事業は地元企業が潤う形にかえました。僕も橋本さんも中央でリモコンできないから、対立候補の官僚出身者を立てられ、組織と戦っているのですね。」
 やはり軽妙な話は、飽きさせない。
つかみが上手な田中康夫氏
野中氏と同席するのも面白い取り合わせ
聴衆のつかみが上手い田中康夫長野県知事。
徳島の仙石由人氏は告発弁士風。「徳島で官僚出身の中央省庁のリモコン知事が、3月に当選しました。しかしその後、徳島県で1位と2位の大手ゼネコンがあいついで倒産しました。関係ないのですね。
 3人3様聞いていて面白かった。歩いている聴衆を立ち止まらせ巻き込むなんていうのは至難の業。「大道芸」がないと駄目ですね。(2003年11月24日)
田中康夫氏、仙石由人氏、平野貞夫参議院議員 即席ライブですが500人は
告発スピーチ(アジテーション)は上手い仙石由人衆議院議員 聴衆の御婦人。安芸市から駆けつけたそうです。