命に国境はないー高遠菜穂子さん講演会について
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今週のゲストは高知での平和ネットワークづくりに参加されている平和資料館草の家事務局長の金英丸(キム・ヨンファン)さんと、Wind of peaceとsaladのメンバーである渡辺鈴予さん、植田二朗さん、安部文章さん、内村瞳さんです。 今日のテーマは「命に国境はないー高遠菜穂子さん講演会について」お話しをお聞きします。11月10日に19時から高知県民文化ホールにて開催されます。 準備状況について伺いします。実行委員の皆さん方はどういう人たちがメンバーで、活動されているのでしょうか?そのなかでイラクの現状などの話もされるのでしょうか? |
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植田 |
今48人のメンバーが活動しています。学生やフリーター、社会人もいます。20代の人達が多く参加されています。
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それで今時点では、イラク市民は「アメリカには出て行ってほしい」との声が大きくなっています。 アメリカは、「民主主義のため。イラクの民主化のために」と軍隊を駐留させています。しかしその結果イラクの市民が何万人も亡くなっています。「テロとアメリカの戦いだ」と単純にはいえない部分が多いです。 だから私たちは、戦争とはないか、何故戦争が起こるのかをメンバーと話して行きたいと思っています。 |
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高遠菜穂子さんについてお聞きします。昨年イラクで人質になり、帰国直後「心無い」人たちや、一部メディアの避難があり心身症になっているように報道されていました。そのあたりどうなのでしょうか? |
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植田 | 高遠さんたちが解放され日本へ帰国された時の政府やメディアの対応は本当にひどいことだと思います。僕もそのとき覚えていますが「自己責任」という言葉が、テレビや新聞で連日流れていました。 その自己責任という言葉が、イラクで支援活動をされていた高遠さんたちに当てはまる言葉なのかどうか。そこに疑問を思いました。イラクの人たちは以前から日本を嫌っていたわけではありません。 |
どちらかといえばNGOや高遠さんの支援活動をイラク市民は歓迎していました。なので、イラク戦争が始まったときに、日本はすぐにアメリカを支持しました。人道支援だと言って、自衛隊をイラクに派兵しました。イラク人にとってどのように写っているのか。高遠さんはイラクで支援活動をしていあたから拘束されたわけではないと思います。 日本人だから人実にされたと思います。その意味を私たち自身もっと考えなければ駄目だと思います。 |
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今は立ち直られているのでしょうか?また現在どのような活動をされているようなのでしょうか? | |
内村 | 今高遠さんが完全に立ち直られたかはわかりません。イラクの「子ども支援プロジェクト」や「ファルージャ再建プロジェクト」もやっておられます。 イラク市民は普通の生活を取り戻そうと、ストリート・チルドレンの自立支援や学校再建に取り組まれています。 そういう活動を続けることによって少しずつ心境の変化も出てきているのではないでしょうか。 |
現在、高遠菜穂子さんのスケジュールも毎日のように講演があるようです。最近はアメリカでの講演をしてきたそうです。 今回私たちがお呼びすることにあんりました。サブタイトルにもなっています「報道の見えない壁の向うで、イラクでは何が?」ということは高遠さんやイラクの人々が、世界に伝えていることが、報道を通じますと違ったものになっています。 事実を伝えていないと感じられていることが多いと思います。高遠さんが各地で講演をされていますのも、「みえない壁の向うの」イラクを皆さんに伝えてい行かれていることだと思います。 |
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高遠菜穂子さんたちがイラクで人質になったのは僅か1年ほど前のことです。大昔のように思われました。 あの当時外務省や政府が「イラクは危険だから」と渡航制限措置をとり、日本人はイラクからどんどん出国しておりました。 そんな時に高遠さんたちは支援活動のためにイラクに入り、人質になりました。そのあたりの理由がはっきりわからないがために、「自己責任」だとか「自分勝手だ」とか誹謗中傷されました。 なにか活動の中でみなさんがたは関連情報などは得ておられますか? |
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内村 | イラク市民から日本政府へのメッセージという資料があります。これは2004年4月9日当時イラクのバクダットに滞在し、イラク支援活動をされていた高遠菜穂子さんところへ送信されてきた電子メールの一部です。 それを一部紹介させていただきます。 |
「もし日本人が武器をもってくるのなラ、私たちはそれをのぞんでいません。アメリカを助ける為に来るのなら来てほしくはありません。私たちが外国の皆さんに望むことは、イラクの再建を手伝ってほしいことです。 国連、NGOの方を大歓迎いたします。」(芸術学校の教師) 「4月5日に大規模な略奪にあいました。コンピュータ67台、コピー機9台、レーザープリンター18台、図書館の蔵書は殆ど盗まれました。すぐに近くにアメリカ兵がいましたが、なにもしないから、彼らに捕まえてくれと頼みました。しかしそれは私の志保とではないと言いました。しかもアリババが大学構内に入るときに米兵はOKと親指を立てました、アリババがイラク人。米兵はそんなアリm様で私は悲しかった。現在コンピューター8台と、プリンター3台を同系列の大学からもらったけれど、日本人には学校のコンピューターとインターネットの管理、本や雑誌などを学生に上げてほしいです。それと50%から60%の人達が失業しています。小泉首相に是非伝えてください。軍隊は必要ありません。オランダやアメリカと同じようにしないでください。サマワには武器を持たずに来てください」(大学教授のメッセージ) |
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「日本人が来たら、設備や病院の修復をしていただきたい。薬はNGOや赤十字などから配給を受けましたが十分ではありません。またレントゲン機械のフィルムがありません。部品もありません。日本人には若者にコンピューターなどで高等教育を受けさせていただきたい。日本の軍隊は戦士(ファイター)ではなくて、民間人のようなもので、大多数の人は雇用を期待しています。 第二次世界大戦のとき日本軍は強かった。でも最終的にアメリカに占領されました。まさに今のイラクと同じ状況。けれど日本人は平和の民になり世界1のハイテク国になった。日本は経験もあるし、能力もある。日本は必ずイラクのために成功させていただくと信じています。」(サマワ総合病院医師) |
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イラクの人たちは、ビジターや医師やエンジニアを歓迎しています。軍隊はもうやめてほしいというメッセージを読み取ることができます。 私たち日本国民として、高遠さんの活動をどう支援し、そのようなことが出来るのかといいますと、こうやってこうしたメールを見ると同時に、私たち日本国民い送られてきたメッセージとしてとらえ、1人1人の支援のしかた、行動のしかたは違うでしょうが、その問題をどう解決するか。どう関わりがあるかを考えていくかをイラクの人たちや高遠菜穂子さんの活動にも繋がっていくのではないでしょうか。 |
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植田 | 高遠菜穂子さんから高知の皆さんにメッセージがあります。 |
「私にはお伝えしたいことがあります。それは報道の見えない壁の向うでイラクでは何が起こっているのか。ということです。私は「事実」を持っていきます。 あえて「真実」とは言いません。いろいろな事実を「戦争と平和」を考える材料にしていただければと思っています。 どちらが残酷か、または善悪の判断をするのではなくて、人間として自分は何をすべきかを考えるきっかけとしていただければと思います。 |
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タイトルは「命に国境はない。 報道の見えない壁の向うにで、イラクでは何が〜」講演高遠菜穂子さんです。ぜひ皆さん参加ください。
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高遠菜穂子さんのblog http://iraqhope.exblog.jp/ |
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