ストレス社会を乗り切る方法は?
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今週のゲストは、鍼灸師である辻恵子さんです。今日のテーマは「ストレス社会を乗り切る方法は?」でお話を伺います。 辻さんは「女性のクリニックリストの作成」や、鍼灸院の治療などを通じ女性達の悩みや症状と深く付き合われています。現代社会の歪は即女性達に影響を与えているのでしょうか? 辻さんは鍼灸院で患者さんと向き合われています。バランスを欠いた体になってしまうのは、ストレスが大きいのではないでしょうか?治療の中で「心のあり方」なども助言されることはあるのでしょうか?前日に「気」の話もしていただきました。そのあたりもお話いただけませんでしょうか。 |
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心のあり方ですけれども、そこまで出来ませんね。むしろ私のほうが助言をいただきませんと。・・・・。
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それはすべてのからだの基本は辻さんは「気」であると言われました。「元気になる。」とか「気合を入れる。」「病は気から」とか言う言葉は、「気」に関する言葉は昔から聞いたことがありますね。そのベースは「気を盛んに動かす。」ために鍼灸院での治療があるのでしょうか? | |
「気の流れを良くする。」ことですね。「流れを良くする」ことは、私の鍼灸の師匠が例えとしてよく話すことです。「小川は綺麗にさらさら流れる。という状態を維持すつためには、流れる水の量も要ります。」水が少なければ流れません。」変なもの(ごみなど)が混じっていましたら、沢山あったりしますと水は流れませんよね。だから余分なものが溜っていても流れません。 十分な量があって、余分なものがない状態。それが「気が流れる」状態です。そういう話をよくしていただいています。その状態の体が、良い状態の体といえます。 |
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小川が清流を保つためには十分な水量が必要です。そしてごみなどがない状態も必要な条件です。 | |
観点を変えた質問です。最近事情があって結婚しない人たちが増加しています。「30代以上、未婚、子供なし」の女性を「負け犬」と世間では呼んでいるそうです。個人の自由な選択の結果であると思いますが、言われた女性達にはプレッシャーになっているのでしょうか? | |
私の周りにはこういう状態があてはまる人は沢山います。私自身もあてはまります。そういう状態にあてはまる女性達がプレッシャーを感じているかといいますとそんなことはないという気がします。 ただ私はこの言葉が出たとき思いましたのは、「ああやっぱり女性ってこういうところで分けられるんだなと。だからこの中の範疇に入った方がプレッシャーではなくて、女性全体に対するプレッシャーがあるんではないかと思いました。年齢で分けられるとか。結婚している、していないで分けられる。子供がいるかいないかで分けられる。このすべて反対の立場の人でありましても女性はこういうところでわけられるんだと。話題にされてしまいますね。 話のネタになることは、全体の女性にプレッシャーになるのですね。 |
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女性の場合は確かに分類が細かいようですね。男の場合は「経済的に成功しているか。していないか」ぐらいしかありませんからね。それに比べて、子供がいるかいないかとか、結婚しているかいないかなど、個人の選択の自由のところまで分類されてしまったら女性はたまらないと思いますね。 | |
そうですね。こういうことでまだまだ女性は見られてしまう。のでしょう。 | |
それがプレッシャーになったり、ストレスになり、症状になって現れるのでしょうか? 逆に進歩的な女性でも陥ってしまうのではないでしょうか。 |
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この範疇に入る人たちだけでなく女性全てがストレスになるのでしょう。「分けられる」ということで。今言われた男性の場合は「成功しているかしていないか」ぐらいしか基準がないといわれますとそうだと思います。女性は一杯あります。 | |
それは大変だと思いますね。 また異なる観点の質問をさせていただきます。 最近言われています「選択的夫婦別姓」についてはどう思われますか?また夫と同じ墓に入りたくない女性も多いやに聞くのですが・・。どう考え理解すれば良いのでしょうか? |
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「選択的夫婦別姓」につきましては、私自身は異性のパートナーと暮らしていますが、婚姻関係はないです。知っている若い人でも、制度が出来ましたらそうしてみたいという人はたくさんいます。だから別々で良いという人、私のような人には関係はありませんね。 そういう制度ができれば利用したい人は多いと思いますね。選択の範囲が広がるので。法的に婚姻関係があるほうが、生活すやすいですから。 お墓の問題ですね。私はお墓に入りたいとは思いませんので、お墓に入るという発想はありません。言える事は「夫と同じ墓に入りたくない」という意味が「死んでも一緒にいたくない」ということであれば、死ぬ前に別々に暮らしたら良いと思います。 その後の人生を豊かに暮らせるのではないかと思います。 |
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納骨堂方式の墓。昔の墓(右)は1人1二人埋葬されていますが、家族単位で埋葬されるようになりました。
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参考 寺尾晴邦さん 「墓と人生をどう考える」 |
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