気になる若者達の反応と無関心
 
 若い人たちの中に、うちらの子どもらでも「政府が決めた事だから仕方が無い」とか、「政府が徴兵をするのだったら国民の義務だから兵役にも行く」とか言います。
 「国が言うことは全部正しいとは限らない。」と言いました。「うちの祖父なんかも国のいう事を聞いて全財産を戦時国債を買いましたが、敗戦で紙くずになりました。」そういう経験をしています。国は信用できないと言う信念があります。
 昔の人はあったのに、今の若い人はないのですね。若い人は何か国が「保護してくれる」ように錯覚しているのではないでしょうか。保護するどころか税金を課してきたり、やりたいほうだいやってますよね。なんでそのような世界観になっえしまったのか。びっくりするようなことを若い人に感じてしまいます。
堀川 どちらかと言うと僕は、国とかそういうものに反発するところがありました。 堀川友さん
安田 若い人にもいろいろいますけれども、学校で教師に反発していましても、講演の中でも質問の中で「お前は迷惑なんだ」なんて言って来ます。いろいろ聞いていますと、政府にお前は迷惑をかけてからと言う話なります。教師に反発しているからいわゆる体制的なものに反発しているのかと思っていましたが、そうではないようです。
 そう感じる場面もありましたね。

 意外に公的なものに対しては純朴な気持ちがあるようで、教育がうまくいっているのかどうか知りませんが。。、安田さんたちが拘束されてときもインターネット掲示板に書かれているのを見ましても、「政府が危険だから行くなと言うのを無視して行ったから悪い。渡航禁止勧告を政府が出しているのに、ボランティアとか取材でつかまって迷惑をかけたことは悪い。」だから帰りの飛行機代は負担してもらわなければならないとか。誰かが言えば「そうだそうだ」と言う雰囲気がありました。
 それによってイラクでボランティア活動を使用とした人は精神的に大きな打撃を受けてしまいました。いまでもその後遺症をひきづっていると伺いました。

安田 一番いいのは帰りの飛行機代を払うから自由に行かせてねというのが一番楽です。ボランティでも報道でも。でもそのときの騒ぎは「迷惑なんだ」と。だから自己責任と言いながら、こっちへ迷惑がかかるんだと。
 迷惑だからやめなさいになりました。自己責任だと書き立てている新聞記者が私の実家にも来まして、「息子さんをイラクに行かしている親の責任はどう考えるのか」
という話になりまして、自己責任なのに何故親が責任をとらないといけないのか。
 そうやって近所にも迷惑をかけるわけですね。そんなんじゃやらなければいいのだという具合になるわけです。政府が「あんたやめなさいよ:というわかりやすい圧力ではないです。
安田純平さん
堀川 虐めを黙認するようなどこにでもいる人たちのようです。
 社会的なリンチですね。バッシングですね。

安田 自己責任と言いながら、責任を取らせないと言う方向に行っています。
松尾 それぞれが都合よく「自己責任」を使っていますね。
今日本の自衛隊がイラクのサマワへ行っていることが、いいことなのか、迷惑なのか、さっぱりわかりませんね。
安田 だから政策を進めているわけですね。イラクに自衛隊を派遣することに。その政策が妥当であるのかそうではないのか。その判断は有権者がそれぞれが自分でしなくちゃいけないわけです。
 と言う時に、政府が行くなと言うから、行かなかったら政府の流した情報しか流れないわけですね。政府とはなにかと言いましたら、自民党と公明党の連立政権に過ぎないじゃないですか。要するに今国会で多くの議席を持っている人達が自分達の情報を流すわけでして、それはやはり問題ですね。
 そうじゃない情報をいろいろ得るなかで、違う投票を多くの人がして、政権が変れば政策も変るわけですし。それは政府を倒したわけではなく、政権が変っただけの話なわけですね。
 別にそれは反日運動でもなんでもないわけです。全く正当な民主主義の手続きです。そこのところに毛嫌いする必要も全然ないですし。
自衛隊の国際貢献活動PKOです。イラク戦争はその活動を米軍の後方支援までに拡大しています。
 観点を変えた質問です。安田さんは昨年から今年にかけて、ホームページを開設され、blogも書き込まれています。海外などでもblogを更新され、私たちも安田さんの行動をたどることができます。イラクのハナキンで爆破事件があったことも安田さんのblogで知りました。
 接続状況やblogの更新などは、海外へ行かれても障害等はありませんでしたでしょうか?
安田 それも今回のミッションの一つでした。フセイン政権が崩壊する前からイラクでもインターネットはありました。欧米のページが開けませんでした、日本のNIFTYはマイナーページなので開けました。
 だから戦争が始まる前から、NIFTYのメールを使って写真なども送信できました。フセイン政権が崩壊しましてから、一気に解禁になりまして、そこらじゅうにインターネットカフェが出来ました。今現在イラクのバクダットとか出、インターネットカフェに行っている場合かと。
 大手の人たちは衛星電話を使いますね。もう一つ政権崩壊して解禁されたのは、携帯電話です。後発の携帯電話なのでいろんなサービスが出来ます。会社が5つぐらいありまして、そのなかのひとつはGPRSといいまして、データ通信が出来る携帯通信サービスがあります。
 インターネット接続ができる携帯電話、もしくはコンピューターと接続することによって、インターネットの画面を接続する携帯があるので、どこかの民家に潜伏して家から1歩も出ることなく、blogを毎日更新することは可能です。
 若干スピードが遅くて、1・3メガのカメラで写した写真ですが、1分ぐらい表示されるにかかりました。ホームページならまあまあですが、ちゃんとして画像としてつかうためには3倍ぐらいの容量が欲しいですね。
 そうなりますとまだ甘いのかと思いますが、文章の更新に関しては全然問題はありません。
 安田さんのホームページblogGoogleのページランクも評価は高く、注目度も高いようです。いろいろな人たちから、コメントやトラックバックなども入ってくると思いますが・・。
 そのあたりの反応は開設された後と、しない前とは違ってきたのではないでしょうか?
安田 開設する前は全然わからなかったですね。(笑い)
 愚問でしたね。
安田 私のページはあまり書き込みが多くないのですね。皆さん遠慮しているのでしょう。
 遠慮していると思いますね。

安田 その私のblogには書かないで、自分のページなどに私への文句を書いている人もいますね。これは書いてくれればいいのにと思います。たまにそういう批判などもあります。全部反論と言うか、コメントにたいしてはそれは回答していますので。

 ページ自体は注目度は高いと思います。見られているのですね。
安田 ホームページのほうはカウントも上がらず見られていないようですが?
 blogのほうは見られていますし、ページランクも高いです。
安田 知らなかったですね。だれも読んでいないのかと思いまして、すごく寂しい感じでしたが。
 そんなことはないと思いますよ。
安田 blogに書き込んでいる人たちもほとんど知っている人達ですね。
 なじみの人が書いているのではないかと思います。でもGoogleのページランクはしょっちゅう見てる人が多い、更新頻度が高いとかいろんポイントでGoogleが勝手に憑評価していまして(アルゴリズムとかなんとか言いましたが)、ランクは安田さんの場合は高いです。
 だから見てる人がどの方が見ているのかわかりません。政府の方が見ているのか。警察のかたなのか。外務省の人とか。でもそういう方はコメントしませんよね。
安田 一度向うの電話番号を書いたら大使館から電話がありましたね。「見たら書いてあったので、電話しました。」と。
 やはり見ておられるのですね。注目度が高いからですね。