ローカル主義で行こう
今週のゲストは田岡真由美さんです。田岡真由美さんは高知市の建築コンサルタント会社に勤務されています。かつては青年海外協力隊でタイの山村で活躍されました。昨年は仁淀川流域の活性化のために「お宝探検団」事務局もされています。今日のテーマは「ローカル主義で行こう」です。
現在の日本経済は不況です。しかし六本木ヒルズの成功に象徴されますように、汐留、丸の内の再開発に見られますように東京への一極集中がより加速しています。
四国でも高松、徳島は休日は京阪神へ買い物客が流失、地盤沈下しています。その流れのなか、あえて「ローカル主義で行こう」という主張はどんなところにありますか?
「ローカル主義」の対極は、国際都市東京です。わがままな東京の住民に対し、どのような提案ができますか?面白いアイデアはありますか?
まずアルネという全国誌で高知を紹介していました。馬路村も全国に発信しています。都会の人に田舎のローカル自慢を、自信をもってやりたいのです。東京がすべてスタンダードではないと思います。
東京基点で考えますと、グアム・サイパン、ハワイ、韓国、バリ島、タイ、香港などのほうが、高知へ来るより「割安感」「リゾート感」があると言われています。対抗手段は高知にありますか?「お宝探偵団」は東京でPRできますか?
外国へ行きたい人は行かれたら良いと思いますね。高知には高知の楽しさがあります。
お遍路さんもたくさん来ていますし、よさこい祭りも賑わいをみせています。池川神楽まど地元でも面白いお祭りがたくさんあります。そんな田舎の良さを堂々と主張したいと思います。
TDLとかUSJなどに1日いますと疲れます、おなじ大勢の人ででも鎌倉の鶴岡八幡へ行きますと、ほっとします。年齢的なものなのでしょうか?
日本人の「原風景」だからと思いますよ。
田岡さんが勤務されている相愛の社屋も木造建築で、高知市の郊外に立地しています。
昔は高知市愛宕という中心街にありました。会社も「ローカル主義」なのでしょうか?
周囲の環境と調和した木造建築を基調に社屋は建てられています。
田岡さんは「100年クラブへの提言」検討メンバーにはいっておられます。
そのなかで「こうちの未来にむけて、己を知り、志を抱く」と主張し、「かなりユニークな高知へ」と提言しています。具体的な提案はありますか?
かなり難しい議論をしました。、議論の最中にこんがらがることもありました。
都会の基準で話しに、自分達の基準で生活しようということです。高知は面白いところです。メディアが報道しないだけではないかと思います。
東京をキャッチアップする時代ではないと思いますね。ローカル主義はそうではないことを宣言することなのですね。
室戸の自然
大月町の龍が迫海岸
ひとりよがりでなく、それなりの水準の「ローカル主義」を主張したいと思いますね。