前向きな力を引き出す方法とは?
 今週のゲストは、フットセラピストの田村一浩さんです。田村さんは四万十市で開業される傍ら、高新文化教室でも講義を持たれています。今日のテーマは「 前向きな力を引き出す方法とは?」でお話しをお聞きします。
 田村さんは教室でも独特な指導をされておられ、その人の可能性を引き出すことを念頭にされているように伺いました。
田村さんは「親指でつぼだけを押すだけではなく、相手の呼吸に合わせ、押したりするだけです。」「専門性を押し出し、師匠になるのではなく、普通の市民が学び、身内の人にしてあげれば一番効果がありますね。」と言われていますが、具体的にはどういうことなのでしょうか?

 まず、前向きな力を引き出す方法ですが一言で言うと満足していただくことです。「詰め込む」のではなく、「可能性を引き出す」ということですね。資格を取得したり、説明するための知識は必要ですので勉強するしなくてはなりません。


 そういう意味では専門性が必要です。しかしそれをしたか、してないかの違いだけで、師匠とか先生とか呼ばれるのは、僕は個人的にはあまり好みません。確かに知的財産としての知識は必要ですが、「知恵」に変えなければ無意味です。


 実はセラピーに入ると知識と技術、それらはあまり必要なくなります。ツボを押すとか、反射区の面と点にとらわれるより意識と呼吸とリズムにあわす事にもっていったほうがより質の良い癒しが提供できますから。

田村一浩さん
 また田村さんは 「治療ではなく健康法。ひとつのカルチャーです。最近の世の中白黒つけだがりますね。この間の総選挙もそうでした。自民党の良い面もあれば悪い面もある。民主党も野党も同じ。何事も偏りすぎたら駄目ですね。ある方法が良くても、過ぎたら害になることもあります。日本人は昔からそのあたりのバランスをとるのが上手でした。」
 と言われています。最近の日本人はバランスが崩れたのでしょうか?
 日本の将来のことですが、これは僕の中でもわかりません。けんちゃんのblogで「フットセラピストの予言」という記事で僕のことを取り上げてくれていました。僕は預言者ではありませんから将来はわかりません。元々皆同じと言うことを知っていますから「予言」とか「能力者」という響きは興味ありませんね。
 それから政治ですが「陰極まれば陽になり」「陽極まれば陰になる」。これは僕の個人的な考え方ですが、組織はつくるものではなく「つくられていくもの」。成功も「するものではなく、させていただくもの」と考えます。僕はこの一瞬、1日だけのことしか頭にないし、それに意識すを持っていくように日々心がけています。
 「過去に囚われず、未来を不安視せず、循環とバランスのなかで今を切に生きる」僕がいつも口癖にしていることです。これが僕の健康感です。
 過去にどんな素晴らしい経歴があろうと、今によって生かすことも殺すことも、できます。また未来は今によって形成されるでしょう。今ですよ!いま!
 それから日本人の特徴ですが、〇〇を取り入れながら知恵にかえると言うのが、古来から、遺伝子に組み込まれた特徴みたいですよ。あの天才アインシュタイン博士が大正時代に日本を訪れた帰り「神様はよく日本人を作った」と言って日本を発ったという話は有名です。アインシュタインは日本人に何を見たのでしょうか?わたしなりに考えますと、もしこれから地球環境を含め全体のバランスを崩し何かが起きたとします。ですが、そのとき、また新しい生命を誕生させ根付かせていくのは我々日本人。大和の魂じゃないかと思います。日本人に生まれてきたことを誇りに思いますね。

収録の様子です。田一浩さんは、フットセラピーの背景にある考え方を、ご自身の体験談も踏まえ、わかりやすく話していただきました。

収録日前後は、高知市での講座のみならず、徳島県や愛媛県への講座や講演のご多忙ななかに来ていただきました。


「すぐ他人に頼ってしまうことはしません。自分で治す。身近な身内の症状を一緒に治す。それが一番大事ですね。」と田村さんは言われています。それはしろうとの私たちでも可能でしょうか?

 むちろん!やる気一つでしょう。そして自分達にも簡単にできる事をみな、もっと知ることです。特に足は副作用もなくいつでもどこでも簡単に出来ますから、皆さんがご家庭で予防法、健康法にひとつとしてされればいいです。
 足にはそのひとの疲れたところがいち早く出るとされています。内臓の悲鳴が、いち早く足の裏に信号として現れると考えてもらえばいいです。その足の裏を押して調整しようというのが、リフレクソロジーです。


 ここでリフレクソロジーとフットセラピーの違いですが、フットセラピーは、内臓が悲鳴を上げるのは何故かと?ということに注目しています。それは心の悲鳴があるからです。心の悲鳴=内臓の悲鳴。内臓の悲鳴=足の裏と言う具合です。その足の裏を揉んだり、押したり、叩いたり、揺らしたりしながら相手を短時間で癒しの領域に誘い全体の気の流れを円滑にし、大脳の緊張をとるのがフットセラピーです。時間が有りませんから難しいですがもっと言いますと「ラ・ムーのフットセラピーは相手の足を奏でます。」

 フットセラピーの基本は「気孔」だと言われていますが、呼吸法が大事なのでしょうか?なかなか複式呼吸は出来ないものですが。丹田に力を入れることや、上半身の緊張を解くことは難しいようようなのですが・・・。


 呼吸法はその方が無理なく出来る方法でいいです。そこに何回とかこうでなければならないとかはありません。ですから丹田がどうとか、腹式がどうとか僕の気の中には全くありません。
 ただ出来る時に、出来ること、出来るだけ意識してする。これで良いと思います。東洋の本質は「ああでなければならない」「校でなければならない」と言うのはないですので何でも良いですよ。


 ただ気孔の(気は)意識、(功)は続けるという意味があります。この意味からしますと続けることは大事なことかもしれません。それが僕の気孔です。ということは皆それぞれ気孔が出来ることです。

 「手軽に出来る健康法」として広めると言われました。広がりはどうなのでしょうか?現在の進行状況はいかがでしょうか?
 フットセラピーとかリフレクソロジー、足裏系は歴史が古いのですので、高知でも10数年前から、やられた形が沢山いますよ。今まであまり一般に知られてなかっただけです。
 近年の健康ブームに乗って広がりましたが、本当の意味での広がりはこれからでしょう。と言うのは流行に乗ってマニュアルどうりの形、知識だけでしか伝わっていないからです。
 足の裏だけの早計な判断でセラピーされるのは、いかがなものかと思います。今の学校教育でも同じことが言えますが、マニュアルどうりの形、知識で指導された来た社会。この今の社会を見てどう思いますか?どの業界も同じです。
 数年前高知でもリフレクソロジーブームが来た時、正直、僕は田舎の中村にいて焦りも感じていました。ですが、それを避けたいので,ラ・ムーカルチャーでは将来ビジョンを見据え、心と体を一つにして指導してきました。陰陽表裏一体です。
 陰 この場合は(心)、陽(形 うごき)です。、あたそれを指導しながら知恵に変えることも指導してきました。ですから時間はかかりましたがお陰さまでここへ来て急速に,ラ・ムーのノウハウが広がりはじめています
田村さんにお会いした時にフット・セラピーをしていただきました。とても癒されました。ありがとうございました。