仁淀川お宝探偵団その後について
 
 今週のゲストは社団法人高知県生態保護協会事務局長の城下秀二さんです。城下さんは、NPO仁淀川お宝探偵団会員でもあります。
 以前この番組にゲストで来て頂きました田岡真由美さんに「仁淀川お宝鑑定団」のお話をお聞きしていました。県のプロジェクトは1年で終了したそうなのですが、その後の活動についてお話を伺います。
 まず伺いますが、「仁淀川お宝探偵団」の団員は現在、何人いるのでしょうか?
また団員はどういう地域の人達ですか?仁淀川に関わる地域の人が多いのでしょうか?
 団員として把握していますのは30人です。地域は仁淀川流域の人達で、池川町越知町佐川町伊野町、などの地域の人達と高知市の人達です。
 県のプロジェクトで田岡真由美さんたちコンサルタント会社が流域地域に入って活動していたのは1年間のことではなかったかと思います。その活動に参加された人達が中心になりNPOを設立したそうなのですが?
 現在会のほうで、「お宝」としているもので、ご紹介いただけるものはありますか?
地図などもこしらえられているやに伺いましたが・・・
 仁淀川のお宝と言うものは、川だけではありません。人、ものを含めた仁淀川のお宝なのです。たとえば人で言いましたら、川漁師の岩崎弥太郎さんとか。全国的に有名になられました。今までですと流域の土地だけ、ものだけでした。お宝探検団としては、人も含めて全部総合して「仁淀川お宝地図」をこしらえました。
 見ていただきますとわかりますが、人の顔も出ていますし、食べ物も,ものも、地域の特性も出ています。今販売もしています。
仁淀川お宝地図。人、もの、食べ物、地域などのお宝満載。1部500円で販売されています。
「NPO仁淀川お宝探偵団」という名称になっています。NPO法人資格を取得された理由はどのようなところにあったのでしょうか?
 直接私も聞いてはいませんが、仁淀川お宝鑑定団の最後の会の時に、カヌーの野田さんが来られて講演会がありました。その時行きまして是非会員になりたいと思いました。
 その後の活動の動きのなかでNPOになるということでした。1年間の県の委託事業で終わるのはもったいない。これをNPOとして、地域流域を含めて,いろんな人達がもう一度連携をとってもみようではないか。
 県の事業として委員として参加された人と、城下さんのようにその事業の後から参加された人がいるのですね。
私は 後発隊ですね。仁淀川につきましては河口を含めまして、シーカヤック、リバーカヤックでたくさんの思い入れがあります。どうしても仁淀川という名前を聞きますと胸が高まりますので。これに関わって行きたいという思いがありました。

仁淀川でカヌーをされている城下さん。

清流は日本1、利用度も高い川と仁淀川は言われています。

 でも同じ仁淀川でも下流域の伊野町、土佐市や春野町と上流域の人達とは「温度差」がだいぶあるのではないでしょうか?
 池川町、越知町、佐川町、伊野町の人達は仁淀川に対する思い入れは強いです。
やはりどうしても伊野の天王地区(てんのう)とか、春野町へいくとあまりつよくありませんね。その差は出てきますね。
 伊野町の八天大橋の下の仁淀川川原の水浴場。自然発生的に人が集まっていますが、トイレひとつありません。
意外に地元の人間は気が着いていない。ありがたみがわかっていないようですね。
 仁淀川の清流度は日本1。利用率もトップですからね。言って聞くのは「川を汚すのは高知の人間。県外の人はごみを持ち帰りますね。仁淀川は川原の石も綺麗ですし。その美しさは川面の美しさに県外の人は感動して帰りますね。
 仁淀川のセールスポイントはどういうところにありますか?意外に地元の高知の人間は知らないのではないでしょうか?
 もったいないですね。カヌーで言いますと、友人ですがある時兵庫のきれいな川を下りました。みかけはきれいです。カヌーを後で干しますと、汚い色になってしまうそうです。
やはり汚れています。見た目はきれいだから洗わずにそのまま干すとそうなりました。
 仁淀川は逆にカヌーをきれいに洗ってくれるほどの清流で驚いたそうです。
今後の活動計画についてお話ください。イベントや、行事はありますか?
 NPOとして今後いろいろな事業計画を立てています。近くに予定していますのは、7月18日に伊野町柳瀬の道の駅「あいの里」で、仁淀川流域のイベントを総合的に告知する予定です。スタンプラリー形式に近いと思いますが、仁淀川流域のイベントを一括して紹介する予定です。
 その「開校式」を7月18日にやります。いろんな仁淀川流域でお宝を持っている人を集めまして、手作りのイベントを開催する計画を立てています。
 それは流域の地域自慢をすることですね。たとえば伊野ではこうだ、越知ではこうだ、池川ではこうだとスタンプラリー形式でやるのですね。
それを一括して「告知」するわけですね。それを「開校」という意味でやります。
 地域の人が、たいして価値がない、地域ではありふれていて、たいしたことはないよというものが、実は大変な「お宝」であることもあるのですね。
 県外の人が見ると大変なもの。県内の人が見ると普通ではないか。その落差が一番大事であると思い案ス。そこをPRしていくことがとても大事であると思います。