格闘技とフィットネスの関係について
今週のゲストはNPO法人全世界空手道連盟新極真会三好道場師範の三好一男さんです。
今日のテーマは「格闘技とフィットネスの関係について」です。三好道場の入門案内には「空手+ジム」という組み合わせのコースもあるようです。老若男女を問わず練習生は来ているのでしょうか?
フィットネスですか? 私どもの道場では空手の選手は、サッカーや野球の選手より小柄な人が多いです。外国人選手と試合をする場合身体を作っていませんと体力負けをします。
そういう意味でウエイト・トレーニング、ジムをやっています。
ボクシングジムが、「ボクササイズ」と言って、フィットネス・メニューがあります。ジムの練習生とは別にトレーニングをしたりしています。三好道場にもあるのでしょうか?
わたしどもの道場とは、コナミのなかに幼年とか少年クラスがあります。また高知新聞の文化教室などもあります。そこでは選手権をめざしている人ではなく、健康のために仕事が終わって良い汗かいてという人達が集まっています。
その場合のメニューは異なっているのでしょうか?以前言われていました「死力達成」的なものもなのでしょうか?
「死力達成」のレベルもいろいろありますね。仕事の後に良い汗かいて、後で旨いビールでも飲もうと言う人達は、その人達は仕事のストレスを発散していただく。道場で汗を掻き、空手の仲間と後で懇親会をします。そこで仕事のアイデアをもらったり、アドバイスを頂いたりすることで、乗り越えられたらそれもひとつの「死力達成」ではないかと思いますね。
壮年層というか、そんなに組み手をしない人達はどういう動機や心構えで道場へ来られているのでしょうか?野球などであればチームワークと言うことが言えるのですが。
空手の場合は個人の修行です。個人によって目標が違います。選手権を目指す人もあれば、健康のために入門する人もいます。いろいろなレベルがあります。練習内容も人により変わります。道場はだいたい毎日ありますが、毎日来る人もあれば、週1回の人もいます。
回数によって違いますね。日曜日は道場は休みですが、選手は独自に練習をしています。
女性のための護身術などはありますか?
女性の人達は、相手に攻撃されたら受けて返す方法を指導します。
三好さんは現在は現役を引退されています。健康保持はどうされていますか?
野球選手や相撲経験者は現役を引退しますと、極端に太る人もいます。
健康保持は大変ではないのでしょうか?
毎日私の場合は道場に行ってみんなと汗を流します。そのあとみんなと居酒屋に行ってビールを飲む。それがストレス解消になります。自分の好きなスポーツはなんでもやります。草野球でもゴルフでもです。
いまでも道場に行かれているのでしょうか・
三好道場稽古場
三好道場トレーニング室
東京で会議などで出張する以外は、高知では必ず道場に行きます。前にたって号令をかけて汗を流します。僕が先頭に立って汗を流しますと引き締まりますね。うちはスパルタですからね。挨拶から大声でしないとやり直しさせます。いろんな方法で子供達と接しています。それが若さを保つ秘訣だと思います。
三好さんとはJC時代のお付き合いもありました。お酒が好きでしょうから、かりに二日酔い状態であっても師範はそんな姿をおくびにも出せないわけですね。
道着に袖を通しますと引き締まりますね。初段(黒帯)には金のラインが1本入っています。2段が2本。帯になぜ金のラインが入るかと言いますと、高知では300人入会して約1名、東京では600人で1名の確立でしか初段が取れません。初段を取った人には、金筋の帯をプレゼントします。辛い修行に耐えて黒帯に筋金入りだという証です。
300人に1人しかくれなかったら、それは引き締まりますね。
非常に厳しいものです。本当に値打ちあります。
他の格闘技、柔道などの黒帯(初段)などから言えば,確率は非常に低いのではないでしょうか?
低いでしょうね。毎日毎日の繰り返しですね、派手でもないし。ですけれども強さを求めて入会してきた人には魅力なのですね。金筋の黒帯は。
あこがれなのすね。
新極真会の黒帯を締めるといことは、格闘技を志向する人の憧れだと思います。
* このホームページに掲載しています新極真会関連の写真は、三好一男さんの許可を得まして、掲載させていただいています。「極真魂」8月号、9月号、10月号より、掲載させていただきいました。