家具職人と顧客はどう繋がりますか?
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今週のゲストは家具職人の黄瀬隆行さんです。黄瀬さんは注文家具を主体に仕事をされています。今日のテーマは「家具職人と顧客はどうつながりますか?」でお話をお聞きします。 家具店などで見に行きましても、どうしても値段とデザインに目が行きます。なかなか選ぶのに悩んでしまいます。その売り場では制作工程など想像することはできません。 黄瀬さんはホームページやblogも開設されています。そのなかでお客さんや、将来のお客さんたちと対話されることはあります |
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そうですね、ブログでコメントいただいている方と、ブログで書いた内容で会話することはあります。お客さん、という意識でのやり取りはあまりないですね。ブログでは世間話程度でしょうか?こんなのがほしいというような具体的なお客さんは直接メールで問い合わせてきていただいています。 あと、mixiというソーシャルネットワークにも加入してまして、本家のブログよりそちらのほうのコミュニティでのやり取りが多いですね。 |
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お客さんの思いを「かたちにすること」が注文家具のゆえんであると思います。お客さんとのコミュニケーションと意思の疎通がとても大事なのではないでしょう | |
それが一番大事ですね。直接会える方でしたら会って意思の疎通をはかります。他県の方だったりするとそういうわけにはいかないので、メールやファックスなどで細部までつめて話し合いますね。もちろん木のサンプルもご希望でしたら送るようにしています。 | |
今一度注文家具について説明をお願いします。 そのためのルールや決まりごとなどがどあれば説明をお願いします。 |
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無垢の木使用した家具を注文していただくという前提でお話させていただきます。
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鉋(かんな)がけをされている黄瀬隆行さん
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家具づくりには多数の工程があります。
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黄瀬さんがモデルとされている注文家具の会社やグループはありますか? それはどのような考え方で運営されているのでしょうか? |
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モデルというにはすごく遠い存在ですがデンマークのPPモブラーという会社が目標ですね。そこはハンス・J・ウェグナーなどの世界を代表するデザイナーの椅子などを製作する会社なのですが、わりとデンマークの田舎にあります。高知のような田舎ですね。それでもそこで働きたいという若者が世界各国から集まってきてウェイティングリストは3年待ちだと聞いています。そういう会社にしていければと思っています。 | |
スナックミルフ ウォールシェルフ
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ある民家のサイドボード
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注文家具は「高いのではないか」という思いが市民にはあると思います。 今一度注文家具の特色と、黄瀬さんの考え方をお話下さい。 |
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たしかに金額だけとってみますと高いと感じるかもしれません。もちろん暴利をむさぼっているわけでは全然ないのです。比べる対象となる安い家具と比較されるとそういう感じになるのは無理もありません。車で例えれば60万の車と300万円の車では、走るという機能は同じですよね。では300万の車を選択されるのは走る以外にお客さんの求める付加価値があるわけです。 その付加価値を評価してほしいですね。 |
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車と違いまして家具は「100年持つ家具」ように努力して作っています。 なにも手入れをしないで持たせるのは厳しいかもしれませんが、木でできた家具なら修繕しながらでも使い続けていけるし、それに木が答えてくれます。 |
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アンテーク家具と申しますのは100年以上を言いますね。 最後に黄瀬さんに注文家具をお願いするとすれば連絡先などを教えてください。 またホームページやblogなどのアドレスもお願いします。 |
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黄瀬隆行さんの注文家具の作品集は http://www.flatfurniture.com/works.html で見ることができます。 | |
住所は高知市久礼野739です。電話とファックス番号は088-846-1560になります。
HPはhttp://www.flatfurniture.com/です。ブログはHPに記載があります。 http://flatfurniture.at.webry.info/(ブログです)
高知市の中央公園の近くに雑貨屋ガンボ・フォーククラフトさんに商品見本として家具の展示など置かしていただいてます。そこで見ることが出来ます。 |
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12月番組に戻ります |