平和資料館草の家の平和運動活動について
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今週のゲストは、平和資料館草の家事務局長の金英丸(キム・ヨン・ファン)さんです。金さんは韓国のご出身で、東アジアの平和運動に関わられています。 今日のテーマは「平和資料館草の家の平和運動活動について」でお話を伺います。 平和資料館草の家は故西森茂夫さんが私財を投じて設立されました。現在も多彩な活動をされています。 金さんは事務局長というお立場ですが、草の家で活動されるようになられてた契機は何だったのでしょうか |
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平和資料館草の家の前で。帽子を被り赤ちゃんを抱かれている故西森茂夫さん。その隣が金英丸さん。 金英丸さん提供の写真より |
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毎年韓国に在日の若者が集まり、歴史に関するフォーラムもしています。韓国にナニムの家という歴史博物館があります。あそこは、戦争中日本軍慰安婦として扱いされた、おばあちゃん達、ハリオモニたちが住んでいる施設です。 日本の若者達も一杯来ています。そこで4年間ぐらいボランティア活動をされていた女性がいました。高知県土佐山田町の米倉真由美さんというです。 日本と韓国の平和運動の「架け橋」になりたいという話をしました。そうしたら、自分の地元に平和資料館草の家というありますから、来てくださいということでした。 それで彼女の電話1本で、初めて四国へ来ました。高知も初めてでした。私と逆の立場で平和運動をされていた素晴らしい女性が、土佐の出身でいらしたからでした。 |
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来られたのは2年前からですね。 |
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そうですね。 | |
平和運動は幅が広く、企画などは大変ではないでしょうか? おかまいない範囲で活動内容をご紹介ください。 |
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旧日本軍による「加害の歴史」の展示もされています。 | 各種市民による平和運動の資料も展示されています。 |
草の家というのは資料館です。二次大戦中旧日本軍が行った数々の「加害の歴史」の資料を展示しています。「被害の歴史」もあります。 空襲の歴史とか。また抵抗の歴史もあります。牧村浩という高知市出身の詩人もいます。様々な加害の側面、被害の側面、抵抗の側面を展示しています。 それに対していろんな平和教育の資料を幅広い市民に貸し出しています。学校の平和教育に活用される博物館です。 もうひとつは現代の平和問題に関して写真展示をしたり、ピースライブや講演会なども企画しています。いわゆる平和と平和憲法を守ると言うことで、「憲法の森」が高知県長岡郡大豊町にあります。 戦争と平和に関する活動。総合的な平和教育の場所です。 |
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高知県長岡郡大豊町にある「憲法の森」の様子。 | |
韓国の平和運動と日本の平和運動の違いはありますか?また今どのように連携されているのでしょうか? | |
韓国のほうは年齢的に若いですね。ほんの最近まで自由がありませでしたから、平和運動が始まったのは近年ですね。 韓国と日本平和運動の違いは、韓国では政党的な基盤がありません。市民団体は市民団体として独立しています。個人の政党支持はあっても、どこどこ政党を市民団体が支持することはありません。 |
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平和資料館草の家で特に力を入れている平和活動は何でしょうか? |
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2年前おきたイラク戦争。私達は武力ではなくて平和に解決すべきであると主張してきました。私は戦争という言葉より、武力攻撃、侵略と言う「言葉を使用しています。
それに対して全世界の市民にイラク攻撃の不当性を訴えて来ました。それに対して自衛隊がイラクへ送ることに対しても、私達は週1回帯屋町で平和に対するメッセージをもらったり、だれでも参加できる訴えをしています。 それと特に劣化ウラン弾の被害を訴えたり、アメリカの世界戦略でビデオの講演会などをしています。世界全体が関心をもたないいけないと思います。 |
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高知市中央公園北口での街頭広報活動の様子です。市民の関心は高くなっています。
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若い人達、学生、高校生などの平和への関心は高まっているのでしょうか?何か対策はされていますか? | |
日本の場合は生まれたときから平和ですから。例えばイラクやアフガニスタンでは、パレスチナでは毎日爆弾が爆発してこども達が亡くなっています。戦争が起こったら、一番先に犠牲になるのは子供達ですね。 そういうことを知ることべきですね。それと日本とどう繋がりがあるか。それを良く考えて見てください。 |
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例えば私達が支払っている税金。もしかしたら沖縄にいる米軍に思いやり予算として使用されているかもしれない。沖縄にいる米軍がイラクに行き爆弾を落としてイラクの人達を殺しているかもしれない。
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皆さんのおじいさん、おばあさんは戦争の体験があります。戦争になればどうなるか。どれほど怖いものかを知っています。人々の人間性、生活が壊れることを語ることが、戦争を知らない世代へ伝わると思います。
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