福祉力を向上させるために
 今週のゲストは、高知県議会議員の池脇純一さんです。今日のテーマは「福祉力の向上のために」です。池脇さんの所属されている公明党は、結党以来福祉政策の充実を最重点政策に掲げています。国や地方自治体の財政難から、福祉政策の転換もされようとしています。高知県においてもその波が来ているようなのですが・・・・・・。
池脇さんは県議会の代表質問にて「農の福祉力」という観点から、農 業がはたす役割を取り上げられていました。「園芸セラピー」の効用もあるようです。介護施設などにも取り入れましたら、介護者の負担も軽減されると思いますが・・・・

これは大変重要な療法ではないかと思いますね。特に「農」、「農業」と言うのは、われわれが生まれてから、大変親しんできている景観、生活にひじょうに大きな影響を与えています。


 精神的な部分でも、知らないうちに、無意識のうちに影響を受けていると思います。身体的な領域、精神的な領域になったときに、それを回復しようとしたときに、やはり心が病気に立ち向かっていく勇気とか、安らぎとか影響があるということは言われています。

 そういう部分で農業と言うものが、そうした療法に効果があると言われています。これはアメリカでも治療が随分されています。

池脇純一さん
 福祉力の向上の考え方を金銭的な福祉予算の投入ばかりでなく、地域社会の特性や、互助精神も生かした取り組みなのではないかと思いました。農業の活用以外にどのような方策が考えられるのでしょうか?
 日本の場合は農業が過疎化で、一次産業が廃れていっていますね。単に
私達の食べ物を生産すると言う機能だけではなくて、いかに精神的に農業と言うものが、私達を元気づけるのか。そういう面を見ていかなくてはなりません。

 グリーンツーリズムとか言うような事業も行われています。農業に接することによって、人間としての勇気を頂く。これはまだ議論でどうこうというところまで行ってはいないと思います。ヨーロッパではグリーンツーリズムは発達し、活用されているところから重要だと思います。

 グリーツーリズムとかアグリツーリズムとか。農山村の宿泊して農業体験をして、休暇を過ごす。ワーキングホリディのような仕組みが出来ていますね。そのここと「福祉力の向上」ということで繋がって来ると思います。その可能性は十分あるということなのでしょうか。
 例えばアメリカでは、脳卒中で倒れた人が言語療法で言葉を取り戻す。治療を受けていますが、なかなかいらいらしてそれがかなわない。そういう場合いに言語療法士は、園芸療法士にバトンタッチをします。
 そうした思いをもう一度回復させる。そういうことで、また喋れるようになる効果が出てきています。
 一般的に福祉の問題と言いますと、金額の問題とか施設の問題とかばかりに関心がありました。前半のお話を聞いていますと、園芸セラピーとか、農の福祉力を聞きました。
 そこで思い出しましたが、確か介助犬などの役割が認められることによりまして、障害をもたれたかたの行動範囲が広がったと聞いています。
 そのあたりの取り組みもされたのでしょうか?
介助犬になるためには、厳しい訓練に「耐えられる能力をもつ犬が選ばれます。
 公明党は盲導犬につきましても、法律があって、先行しています。身体障害者の方で、介助がいります。介助犬の問題で法律をこしらえ推進しまして、制定されたわけですね。ただこれは国民が犬をどこまで受けいれらっるかということですね。電車、ホテル、スーパーとか、・・。それが出来ませんとせっかく介助犬や盲導犬がいましても、自由に障害者の方が行動できないことになります。
 この課題をどうクリアするか。県民の皆様の意識をどう高める必要があると思います。

 (参考ですが、以前出演いただきましたドックラン高知の皆様が関連発言をされています。)


 量販店などは、「介助犬OK]とか書かれたステッカーが貼られています。それもその取り組みの一環なのでしょうか?
 ですから介助犬は人を襲ったり、急に吠えたりはしません。ところかまわず排便をするとかはしません。訓練されています。私達が理解し受け入れることが大事であると思いますね。
 福祉力を向上させる仕組みについては考えていけねばなりませんし、知恵も使わなくてはなりません。池脇さんが所属されている公明党はユニークなアイデアとか提案もされているのでしょうか?政策面も教えてください。
 例えば、駅の構内にエレベーターやエスカレーターをつける。私達が主張させていただきました。実現していますね。いわゆる健常者という視点だけでなく、障害者の視点から一般のことを見ていけば、かなり改善しなければいけない問題はいくらでもあると思いますね。

 そういう見方をしましても予算がなければ実現しません。そのためには法律をしっかり作っていかないといけません。そういう部分での政治の仕事は大きいと思いますね。

障害を持たれている人も家族も、気軽に外出して交流をする。それに何の気負いもなく自然に出来ている社会。それがノーマライゼーションの社会です。

(はりまや橋ストーリー・フェスチバルにて)

 そのほか池脇さんが所属されている公明党が実現された政策はどのようなものがありますか?
 高知県は乳幼児医療費の助成は3歳まで行き届いていません。こういう問題を解決しなければならないと議会でも質問させていただきました。
 県は6歳まで入院費については無料化ということになりました。ですから通院費が3歳まで無料化になるように対応していただきたいなと思います。

 また児童手当が9歳(小学校3年)まで拡充する事が出来ました。

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