IT社会での危機管理対策は?
 
今週はマルチメディアに詳しい知名誠さんに来ていただいています。今日のテーマは「IT社会での危機管理対策は?」です。
 IT社会は大変便利な反面、個人情報が読み取られたり、嫌がらせをされたり、大変危険な要素があります。取り扱い、対策などすぐ実行できるものがありましたら、ご紹介下さい。


 個人のメールアドレスやパスワードが悪用されることを防止する対策はあるのでしょうか?また対策ソフトはありますか?

 
 セキュリティー対策ソフトが販売されていますので、それを導 入するのがひとつの手です。
  前提として、怪しいサイトには行かないようにするのが良いと思います。
  パスワードに関しては定期的に変更するのが防止の第一手段で す。
  多数の人が利用しているパソコンで、オートコンプリート機能が働いている場合、IDとパスワードは自動的に  保存されるので 気をつけてください。


 最近、メールで架空の情報料請求を送ってくる悪徳業者がいます。無作為に送信しているだけなので以下のことに注意してください。
    1 利用した覚えがないのであれば、支払う必要はない
    2 あまりに悪質な場合は、警察などに相談すること
    3 氏名や住所などの個人情報は教えない

  また、スパムメールに対しては返信メールを送らないようにしたい。

沖縄西表島でみかけた樹木。海岸近くで自生し大木になる。樹木名はわかりません。
個人情報を悪用したものは罰を受けるのではないのでしょうか?
 
インターネットで買い物をしたおりに、クレジット決済が目に付きます。番号を読み取られたりはしないのでしょうか?安全対策は万全なのでしょうか?
 
SSL等のセキュリティを利用していないサーバに向けてクレジットカードの番号等の個人情報を送信すると、インターネット上そのままデータが流れます。この場合盗聴される場合があります。セキュリティを施していないサイト、もしくは怪しいサイトでの安易な入力は避けましょう。
 
電子メールは大変便利なのですが、「読み取られる」危険性があるのではないでしょうか?無線LANなどは安全なのでしょうか?
 
確かに読み取られる危険性はあります。
  対策としてはメールの暗号化で国際的に使われている、PGP」(Pretty Good Privacy)という暗号化プログラムを利用することです。PGPは個人で使用するのであればフリーソフトウェアとして使用できますが、初心者には使いにくいかもしれません。

  無線LANで危ないのは初期の状態で使うことです。
  無線LANの設定にはESS-IDやWEP、MACアドレスによる通信の制限 等のセキュリティ関係が殆どの機器にあります。ぜひ、設定を見 直してください。
  ある、雑誌には50%以上の方が初期のままにしているという調査が出ていました。
  
  私の経験で、ある会社の無線LANを設定していたら、隣の無線機器にアクセスしてしまったというのが、2件あります。

  無線LANはコスト的にも有利で見た目が綺麗なので私も好きですが、読み取られて困る情報のやり取りをするときには有線でするといったような、使い分けが大切です。

 
 毎日沢山の感染メールが送信されてきます。根本的なウィルス対策はありますか?ワクチンはどこまで有効なのでしょうか?
 
 ホームページ上のメールアドレスを自動的に集め、メールを送信するソフトも市販されています。ホームページを制作する場合はフォームをこしらえ、メーラーを立ち上げないようにするのも自衛策です。ワクチンは有効ですが100%ではありませんので。