contents6タイトル
>> ホームへ
 
 
上田孝道さん

1938年 高知県春野町生まれ。

1960年 麻布獣医科大学(現麻布大学)卒業。

1961年 高知県庁入庁。畜産職員に。現場、行政、 試験研究を勤務。 畜産試験場長。

1998年 高知県庁退職。

現在   「デタ・コタ編集室」を開設。
      スローフード高知会長。

焼畑による山起こしの会会長。

著作    

「子とり和牛・上手な飼い方育て方」「和牛のシバ放牧」
      「農業技術大系畜産編3巻、7巻」
(繁殖牛の管理とノシバ草地の造成と利用を担当)
 「肉牛の絵本」 いずれも(社)農山漁村文化協会

 
 上田孝道さんは、中嶋健造さんのご紹介です。2人で自宅を訪ねお話をしました。畜産の専門家であり、焼畑をされ、スローフード高知会長。全く普段考えもしない分野の専門家であるだけに緊張しました。
 でもお話をしますとソフトな語り口で、難しい問題をわかりやすく解説していただきました。和牛と言えば、父方の親類は皆農家ですし、母屋の横に牛小屋がありましたし。子供の頃の「原風景」が蘇りました。
 「日本は牛との付き合いは1200年にもなりますね。仏教の影響もあり、肉食を禁止していました。明治以降に食べるようになりました。労役ではなく、食べるだけの牛の飼育はつい40年の歴史しかありません。」

 「食品の安売りには警戒心が必要ですね。よく食べ放題、飲み放題と言いますと、許容量異常に食べてしまします。アルコールで感覚が麻痺するので余計に食べることも確かですし。」

 「食育は大切です。地元で出来る野菜や穀類を食べ、作り手や料理人に感謝しながら食べます。スローフード運動は、美味しいものを食べる会のように誤解され手いますが、そうではありません。」


  上田さんはいまは食用にしか思われない牛を各地に放牧し、地域を元気にする構想を暖めています。それは現職時代に傾斜地での放牧を実践されてこられてきたからです。
 森林でも、休耕田でも、河川の土手でも。草刈は重労働。それを牛を放牧し、牛に働いていただきます。牛にとっても人間にとっても双方に良い構想のように思えました。

 また「肉牛の絵本」も読みました。牛に対する記述が詳しく、大人も楽しめる専門書です。そのなかで言われていましたが、学校で牛を飼う。そういうことが実現できれば、食や社会に対する考え方は確かに変わると思います。


 県庁などを退職されますと、しぼんでしまう人が多数です。多方面の活動を現役同様にされている上田孝道さんは大変魅力的です。
上田孝道さんの番組での 発言は こちら から
 
Copyright (C) 2002 kenichi nishimura. All rights reserved.
ホームへもどる
メール送信ボタン
新着情報
まちづくりネットワーク
交流広場
YASUヨットクラブ
21世紀都市再開発セミナー
ゲスト紹介