県議会議員選挙の結果に対する受け止め(公共のプラットホームづくり))
(植村:RKC記者)
まずは幹事社の方から2〜3質問させていただきます。
県議会議員選挙が終了しました。この中で、県の平均投票率が過去最悪の54.62%という結果になりました。この結果というのは「県民の選挙ばなれ」ということを象徴しているように感じますけれども、この低投票率を踏まえて、今回の県議選の結果というのを知事としてどのように受け止められておられるのかということをまず質問したいと思います。
(知事)
庁議でもそういう話をしたんですけれども、議会との関係っていうのは、もちろん、予算、あるいはいろんな議案を認めていただく車の両輪としてこれからも大切です。
けれども、議会との関係だけでは、県民と行政との関係というものを、きちんと取り組んでいけないような時代になってきたのではないかということを感じました。県全体で54.62%ですし、また、県議会議員の数からいえば3分の1以上の高知市は44%台という状況です。それに、死に票ということを考えました時に、どれだけ県民の声が反映をされていくのかということは、もう数字的にも明らかではないかと思います。
これまでは県議会というのはそのまま県民の代表だということで、役所が考え、役所が作り上げたいろんな事業の提案を議会に諮って実行をしていくということ、そういう一つのチャンネルだけでほとんどの仕事が進んできたと思いますが、これからは、県民の皆さんに直接働きかけて一緒に何かを考え、また調整をしていく場づくりというものが、ますます必要になってきたということを感じています。
今日の庁議でも「公共のプラットホームづくり」ということが提案をされたわけですが、その提案についても、僕が今申し上げたような意味合いで、やはり、県議会のルートというものを補完をしていく新しい形の政策づくりの場、または既に起きている問題の合意形成の場としての位置付けが必要だということを言いました。
つまり、いろんな県民の知恵や力を集めていく場というのが、ただ単に公聴会だとか、パブリックインボルブメントの延長線上で終わってしまったのでは意味がありませんので、そうではなくて、お互いのやりとりの中で政策を考えていく、また合意形成をしていく、そういう場をぜひ早く作っていく必要があるということを、県議会議員の選挙の結果としても痛感をいたしました。
で、そういう場を作っていくためには、ますます情報公開ということが一つ重要になりますし、そのような場を動かしていく、コーディネートをしていく人材が必要になってくるだろうと思います。
情報公開ということで言えば、今もって、監査委員事務局での事例のように、独立の行政の委員会とはいえ、古い意識のまま情報公開をしている部署がまだまだある。そういうことは私はあってはならないことだというふうに思いますので、そういう場づくりということを機会に、思い切って情報公開の考え方というものももう一度、独立の委員会も含めて県庁全体で考え直さなきゃいけない時期だなということも含めて思いました。
(須賀:高知新聞社記者)
「公共のプラットホームづくり」という呼称でよろしいですか。
(知事)
呼称については、(庁議でも)「非常に分かりにくいのではないか、もっと分かりやすい呼称を考えたらどうか」という意見も出ました。実際に掲示板を立ち上げていくのが9月の予定になっておりますから、これから議論をしていくことになろうと思います。
(須賀:高知新聞社記者)
これはインターネット上ということですか。
(知事)
インターネットだけではありませんけれども、提案されている主要なメディアはインターネットです。
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