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けんちゃんの吠えるウォッチング
メールマガジン版 29号
2004 1・1
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日本大使館員殺害と自衛隊の海外派兵
イラクで遂に日本大使館員2名が殺害された。移動中の出来事だと言う。戦後復興に尽力しておられた人達への残忍なテロ。許しがたい犯罪行為である。
これで年内のイラクへの自衛隊派遣はより慎重にすべきであろう。丸腰同然の自衛官を派遣すれば犠牲が増えるだけだ。イラクは混迷を深めている。
と途中まで書いていたら、小泉首相がイラクへ自衛隊を武器携帯して派遣するという声明を出しました。とりあえず航空自衛隊の派遣が先行することになった。
昨年末イラクの隣国イランで大地震が発生、4万人の死者が出たと言う。行き先を変更して、先発隊はイランへ救援活動に行くべきであると思う。そのあたりの動きは相変わらず鈍いようだ。
イラクの情勢は混沌としている。従来日本は、中東地域での印象は悪くはなかった。植民地支配もしなかったし、武器輸出もしなかったからだ。今回の自衛隊の派兵がどう影響してくるのか、それが心配だ。
中東のテレビ局アルジャジーラ放送局に小泉首相も出演したらしい。1分でうまくアラブ世界の人達にメッセージが伝わるものだろうか?それが心配。
それよりもイランに支援するほうがメッセージはより伝わると思う。
「けんちゃんのどこでもコミュニティ」の昨年9月番組にて、前防衛庁長官の中谷元さんと対談した。http://www.nc-21.co.jp/dokodemo/whatnew1/nakatani/nakatani1.html
その時期と今は異なっているようだ。フセイン元大統領も拘束されたが、一向にテロは収まらない。この事態をどう考えたらいいのだろうか。
自衛隊員は危険な任務に行くのである。であるならば、国民として「頑張って下さい」と支援の気持ちで送り出してやりたい。しかし政府の対応や説明ではそういう気持ちになれないのだ。国論が分裂した状態での、海外展開は危険であると思う。
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