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けんちゃんの吠えるウォッチング
メールマガジン版 26号
2003・11・03
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不況なのか?「普況」なのか?
不況と言われてから10年以上になる。バブル経済が破綻したと言われだしたのが、1992年頃。一時持ち直すやに見えて、医療費や消費税率を引き上げたのが1996年頃。また不況になり、公共事業やら、地域振興券やら、2000円札を出していたのが2000年前後。
その間、首相は橋本ー小渕ー森ー小泉となり、「構造改革」なるものが、キーワードになっている。この3年ぐらいは「構造改革」で、すべてを説明しようとした。しかしそれも上手く行かないようだ。失業者は5%を超え、若者の失業率は倍の10%台。かつての欧州のような状況になっている。
しかし道路を見ると、以前より車の数は増加しているようだ。それも外車や、3ナンバーの国産大型乗用車、1BOXカー、などが増えている。若い30代そこそこの連中が乗り回している。近所の保育所にも若いお母さん方が大きなワゴン車や1BOXカーで送迎に来るようだ。
事情を聞くと、チャイルドシートの車への着用が義務ずけられたからだという。確かに乳幼児は車に装着されているシートベルトは体が小さいので装着できない。チャールドシートは、車のシートの上に固定して付着させるので、大き目の車になるとか。
うちの子供たちが乳幼児時代は、軽四自動車に乗っていた。随分みな羽振りが良い者だと思う。車代がそれだけかかるのだから、逆に消費財は、100円ショップだとか、ユニクロ志向で「低価格志向」が強くなっているのだろうか。100円ショップの入居している量販店に大型車で乗りつける若夫婦が目立つようだし。
車関係の業界だけは景気が悪くないようだ。商用車の売れ行きダウンを、大型になった車を個人が購入するので、車業界は好況らしい。輸出も好調だし。ただここへ来て円高傾向になってきているようだ。米国は大統領選挙が来年から始まる。経済にも影響が出るだろう。日本はこの状態が当たり前になっているのかもしれない。
なんでもかんでも中国製
結婚式の引き出物、葬式の香典返しも最近はカタログから品物を選び、送付されてくる。そういう形式が増加した。不要な置物など困るし、それ相当の金額のものであれば、普段は購入しないようなものをカタログ形式だと書き込んでしまうものだ。
そのなかに電気剃刀があった。母が「中国製だから大丈夫やろうか?」と言う。横で聞いていた妻が「今はお母さん何でも中国製ですよ。日本の製造業が駄目になったのは、みんな中国へ移転したからですよ。」と言う。
「安かろう、悪かろうではない。」。有人宇宙飛行も出来る国なのだ。あいかわらず日本からODA資金はせしめ、急速に技術革新している国である。今使っているパソコンとて日本製のものは殆どないだろう。そんな時代である。
私が中国の文化大革命の幻想に酔っていた頃と言えば、36〜7年前か。日本とも国交もなく、当時の日中友好協会が細々と物産展をしていた時代だ。販売していたものは殆ど農産物加工品(蜂蜜など)であった。86年に中国へ行ったおりも、遅れている現実に愕然としたものだった。それは今は全然違うらしい。
ケ小平のなんでもかんでもやってみる改革開放政策が成功したのだろう。政治的な自由はさておき、経済的な成功を収めつつある中国。日本の位置、外交的な立場を間違えてはいけないと思う。
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