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けんちゃんの吠えるウォッチング
      メールマガジン版 20号 
        2003・7・13
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橋本大二郎氏は4選出馬するべきなのか?

 今年の11月で高知県知事は任期満了となる。3期12年間、橋本大二郎氏は高知県知事を勤めた。そして4選目への意欲を見せている。それが高知県民にとっていいことなのかどうなのかを検証する必要がある。少し今回は長文だが、検証してみます。


 参考 橋本知事メールマガジン 橋本知事の「とりあえず一言」
 http://www.pref.kochi.jp/~hisho/chiji/index-omoi.htm

私が制作し、出演しているコミュニティFM(高知シティFM)の「けんちゃんのどこでもコミュニティ」(http://www.nc-21.co.jp/dokodemo/index.html)に、市民オンブズマン高知代表の窪則光さんにゲストで来ていただきました。

 http://www.nc-21.co.jp/dokodemo/gesuto6/kubo.html

窪さんは「改革派知事の看板は下ろしてはいないが、情報開示の透明度はだんだん悪くなっている。全国オンブズマン会議での都道府県情報公開度ランクで、高知県は今年34位だった。」

 橋本知事はメールマガジンの最新号でこう述べています。(引用が長いですが)
「若手の職員と、仕事をしていて疑問に感じることはないかと
いったテーマで話をした時には、「隣の課が規則を見誤って許可をしてしまった書類が
回ってきたので、そのことを知りながら判を押すわけにはいかないと言ったら、上司か
ら隣の課が許可してしまっているのだから、そのまま手続きを進めるように指示された」
という経験談を披露した職員もいました。

 言ってみればこうした無駄遣いや、嘘の上塗りが後を絶たなかったがために、「あそ
こでやっているのに、なぜうちではできないのか」とか、「このミスは誰にも言わない
でおいてやるから、この話を聞いてくれ」といった形で、圧力を受ける隙が出来るわけ
です。

 それに加えて役所には、周囲との間になるべく波風やトラブルを起こさずに、うまく
立ち回れる調整型の職員が、人事的に評価される伝統があります。

 また、その裏返しとして筋を立てると同時に波風も立ててしまう人には、バッドマー
クがつきやすいといった体質がありますから、様々な形の圧力を外に気づかれないうち
に、うまく処理してしまおうという作用が働きがちです。

 こうした根っこが絶やされていませんから、口を酸っぱく情報公開の必要性を説いて
もまだなお、“プライバシーなど余程の事情がない限り、全ての情報は原則公開だ”と
いう、現代の常識が理解できていない職員が多数います。

 このままなら、外からの働きかけを書き留めて公表していこうという、今回の取り決
めが実施に移されても、「この件が表に出ると、こっちにも火の粉が飛んできそうだか
ら、出すのをやめておこう」と考える職員が出てきかねません。

 が、それでは、単にマニュアルを整えただけで終わってしまいます。ですから、働き
かけへの対応を形だけに終わらさないためにも、まず職員一人ひとりが“これまでなぜ
こうしたことが続いてきたのか”を問い直さなくてはなりません。

 その上で、手法の善し悪しを考えずに、ただ仕事を進めることだけを考えている職員
や、波風を立てずにうまく立ちふるまうことにたけた、調整型の職員が評価されてきた
人事の軸を基本から変えない限り、“圧力に弱い主体性のない行政”から抜け出すこと
はできないと感じています。 」

 「レポート」とすれば「よく出来ました」と合格点はあげられますね。しかし橋本知事は県庁のトップリーダーであり、民意で選出された最高権力者(大統領のようなもの)ですね。トップリーダーにすれば、「他人事」の発言に聞こえるのは私だけだろうか?

 こうやって「情報公開」をする。と原則論を展開、期限を決め、県議会に「情報公開条例」を提出すべきだろう。なぜそれをしないのだろうか?
 現状は県庁の各部署の「裁量」で、情報公開されている有様である。その裁量が拡大され、高知県庁の「情報公開度」が下がっているとオンブズマンは指摘している。

 改革派知事が、本物か本気で改革する気があるのか、感情論を排除して、総点検する必要があると思う。

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2002年3月1日