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けんちゃんの吠えるウォッチング
メールマガジン版 15号
2003・5・15
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郊外へ拡散して都市は衰退するー那覇市
4年ぶりに沖縄県那覇市を訪れた。法事があったので、1泊2日の強行日程。法要は牧志町の義弟宅。国際通りとグランドオリオン通りと桜坂通りに囲まれた一角にある。
何より驚いたのは街が寂れていることだ。桜坂通りは昔は飲食店や風俗店などが密集していたが、移転した。道路計画があり、予算がないのか拡幅道路は中途で終わり。無残だ。
グランドオリオンという映画館も閉鎖されていた。聞くと天久(あめく)地区の新都心へ移転したとか。郊外型量販店が集積し、そのなかにシネコンになっていた。レストラン、ゲームセンター、パソコン店、スーパーなどが集積、将来は那覇市役所も移転するとか。
国際通りのみやげ物店も元気がない。那覇空港ビルは大変立派になった。羽田、関空並みの建物だ。皆みやげ物を大量に販売している。観光客はこちらで購入するだろう。
庶民の味方である平和通りの市場も元気がなくなりつつある。経営者が高齢化し、こちらも新装改築計画があるとか。実現すればますます活力は衰える。
車社会に「迎合」した都市づくりを行うと特色のない安っぽい都市が出来上がる。
沖縄が、沖縄たらん特色を自ら打ち消した都市づくりを那覇市は展開している。
高知も同じ。特色のない街は観光客にも魅力はなかろう。
高知新聞はグループ外メディアも公平に扱え
同じ地方新聞である沖縄県の沖縄タイムス。コミュニティFM放送やケーブルテレビ局の紹介や番組欄への掲載を行っている。同じメディアとして、分野は異なるものの「育てていこう」という姿勢が見られる。
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200305061700.html#no_3(沖縄タイムスによる紹介記事FM那覇の記事)
沖縄タイムスには独自の番組欄があり、コミュニティ放送局5局(FMなは・FMたまん・FMちゃんぷら・FM21・FMみやこ)
、ケーブルテレビ局5局のタイムテーブルが毎日掲載されています。
香川県の四国新聞も同様に掲載されています。高知新聞社はこの事実からも「閉鎖的・独占的」であるといえる。
来年高知新聞社は創立100周年だ。自由民権運動の時代から地方紙として担ってきた役割は地域社会においては想像以上。同じグループのRKC高知放送も創業50年を今年迎えている。高知県という狭い地域社会では大きな占有率を保有している。
高知新聞社、高知放送(テレビ・ラジオ)、FM高知、高新広告センター、高新企業出版部。そのほかメディア部門以外に運送業、タクシー、宿泊所などを経営している。
だからいけないと言うているのではない。同じグループ以外のメディアの扱いが極めて高知新聞紙面では不公平なのである。
1)高知県内4つあるケーブルテレビ局。香南、高知、須崎、宿毛
のケーブルテレビ局の番組表が一切掲載されない。
2)高知シティFMなどのコミュニティFM放送も番組表は掲載され
ない。
3)殆ど新聞記事でも取り上げない。
4)NHKはたまに取りあげるのに。
5)系列の広告代理店がタウン雑誌やコミュニティFMがなりたたないような営業活動をしている。
一番驚いたのは昨年高知市役所市長公室を訪問した時。市役所側が聴視率表というのを取り出し「高知シティFMは殆ど聞かれていない」との見解を示した。
「それは公的な機関が調査した資料なのですか?」と問いますと「いやこれは高知新聞関係企業のものだ」と言われた。
「それでは私的企業の偏った見解。公的なものではないではないですか。」と指摘しましたら、市役所側は撤回した。
この事実からも「1私企業」にすぎないものが「公的な見解を」出すという危険性が問題。これが営業活動だけではなく、報道や、記者見解で露骨に表現されると大変危険。
地域情報ファッショの危険性があることを高知新聞幹部は自覚すべき。
地域情報は独占ではなく共有化すべきである
高知新聞社は100周年を前にして、そのあたりを大いに反省し、謙虚でなければならないと思います。そして他のメディア媒体も育成する姿勢を持っていただきたい。
そうすれば地域NO1メディアとして県民から尊敬されるでしょう。「露骨な企業論理」と、「地域情報ファッショ」に陥らないことを一読者として願う。
よさこい踊りも今年50周年だ。大規模なイベントが開催予定。踊り子隊願望の電車通りでの踊りも実現される。しかしここでもRKCの「仕切りが」問題になっている。
昨年メイン会場の追手筋競演場周辺から、高知新聞企業以外のカメラマンが排除されました。タウン誌やフリーのカメラマンが影響を受けました。なぜみなで盛り上げようという企業姿勢がないのか?
よさこい踊りの盛り上げにRKC高知放送の功労は大である。いまや日本全国で100万人は踊るという。それは様々な人たちの努力のおかげだろう。
ならば、その情報は当然共有化しなければならない。地域独占が始まると、必ずその地域は衰退するからである。
高知新聞はそのあたりを反省し、地域ふさわしいメディアになり、100周年を経て変貌していただきたい。
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