残念なアメリカズ・カップ挑戦断念

 今日のテーマは「残念なアメリカズ・カップ挑戦断念」です。 昨年12月6日、日本セーリング連盟は「日本艇としてアメリカズ・カップに挑戦しない」と声明を出しました。西宮ヨットクラブなどを中心に資金を集めていましたが、目標額の六億円に未到達で断念しました。

 アメリカズ・カップは世界最高のヨットレースの1つです。1851年イギリス南部のワイト島一周レースで始まりました。国と国が「1対1」で争うヨットレースです。第1回大会からアメリカが132年間カップを維持してきましたが、1983年オーストラリアがカップを奪取しました。その日はオーストラリアの休日になりました。1987年にアメリカが奪い返しました。しかし95年と2000年にはニュージーランドが連覇し、カップを保持しています。

 日本は95年と2000年に挑戦しました。ルイビトンカップという挑戦艇シリーズで準決勝で敗退しました。今回は不況の影響もあり挑戦を断念しました。オリンピックより歴史の古いヨットレースなのですが?

1)まことに残念です。第1回レースはビクトリア女王の時代でした。過去には紅茶王と言われた

  イギリスの企業家リプトンも挑戦し続けた歴史があります。

2)ブランドメーカーのルイ・ビトンは挑戦艇シリーズのスポンサーになっています。またプラダは

  イタリア艇のスポンサーになり、2000年のアメリカズ・カップ決勝ではチャンピオンのニュージーラ

  ンド艇と争いました。ブランドメーカーも注目しているスポーツイベントの1つです。

3)海の王者を決めるイベントです。世界的な注目度は高い。クルーもオリンピック出場者などヨット

  界の一流が世界から集結します。

* つまらん戦争やテロをするより、ヨットレースをやったほうがよほど生産的であります。

* 今年は堀江健一氏が、ヨットで日本人として初めて太平洋を横断して40年になります。

  その記念する年に日本としてエントリーしなかったのはまことに残念です。

* 日本のヨット文化,海洋文化が根付いていないと思います。「草の根」ヨットマンとしてはまことに

  残念です。

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2002年3月1日