腰痛を改善する方法について

 今日のテーマは「腰痛を改善する方法について」です。腰痛は直立歩行を人類が行いだした頃からの宿命であると言われています。俳優の織田祐二が、腰痛(椎間板ヘルニア)のため主演テレビ番組で休演したりしていました。

 詳しい統計はわかりませんが、身の回りの人達にも腰痛で悩んでいる人が多いようです。腰痛は様々な症状があり、人それぞれと言われています。人類の「宿命」と言われていながらも、腰痛になりますと意欲が減退し、仕事や生活に支障をきたします。

 腰痛を改善する方法はあるのでしょうか?

  • 私は医師でも民間療法の専門家でもありません。26歳の時、椎間板ヘルニア、座骨神経症と診断され、かれこれ20年腰痛と過ごしてきました。腰痛で入院もしましたし、整形外科へ毎日通院していた頃もありました。注射し、牽引し、電気をかけました。三年間通院しましたが、殆ど改善されませんでした。
  • 針やマッサージ、整体など「腰痛の先輩達」が良いと言う方法は試しました。しかし改善されませんでした。結局改善されはじめたのは、ヨガに出会い体を柔らかくしていくと徐々に良くなりました。しかし毎日継続して効果が出るまでには一年かかりました。
  • 腰痛は様々な症状があるようです。まず内科の検診を受診すべきでしょう。癌や十二指腸潰瘍でも腰痛になるそうですから。そうでなければ、自分の生活習慣を総点検します。運動不足が原因である場合が多いです。腰痛は「生活習慣病」であるという認識を持つべきです。
  • 多くの場合腰痛の原因は、内科的原因や外傷などでなければ自分自身の生活習慣が原因です。腰痛があるといって、他人(医師や整体や民間療法)に頼りきり治療するのは賢明なやりかたではありません。
  • 23歳で腰痛になったとすれば、(子供時代は腰痛がなかったはずですから)改善するのも23年かかかると覚悟してください。前向きに考えてください。

※痛みがあるうちは運動をしてはいけません。痛みがおさまれば、腰痛体操をすれば良いのです。主に足の裏筋とアキレス腱を引き伸ばすストレッチ運動が中心です。

※腰は人間の体の要です。そこが痛むということはよほどのことです。根気がいるのはどんな動作をするにも腰を使うからです。寝ても、座っても、立っても、歩いても腰が痛む。まことにやっかいな「難病」です。

※腹筋と背筋が弱くなる、バランスが崩れると腰痛になります。それをどう鍛えなおすか、調整するか。それが腰痛改善の方法です。長い長い時間と意思が必要です。

※一番お勧めは、プールでの「水中歩行」です。水の中は浮力がありますから体に重さの負担はかかりません。あまり混んでいないプールで最低30分程度歩き、週に二回継続できれば、だいぶ改善されます。水泳ならクロールが良いです。平泳ぎは腰に負担がかかりますので、症状が改善してからです。

※ウォーキングが一番手頃です。しかしこれも正しい歩き方をマスターしなければいけません。自分の足にあった靴を選ぶことです。正しい歩き方は、まず踵から着地し、足の親指で強く蹴る感じで歩きます。歩き方を意識し、正しい歩き方を習得します。

※筋力がついてきましたら、歩道橋や建物の階段を利用します。足の筋肉、腰の筋肉が鍛えられます。

※便利な社会と「腰痛」は関連があります。できるだけ歩くこと。快適に歩ける「歩行者空間」を都市にこしらえること。快適に歩ける環境づくりが「国民病」である腰痛の改善となります。

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2002年3月1日