景観を守った国立市市民の見識 今日のテーマは「景観を守った国立市市民の見識」です。昨年国立市の大学通り沿いに新築されたマンションの高層部分を一部除去する判決が出されました。街の景観も「公共物」であるという事です。以前にもこのコーナーで取り上げました東京都国立市の大学通り。JR国立駅から一橋大学を経て1・2キロの街路は樹木が植えられ、歩道も広く武蔵野の面影を残しています国立市の景観条例では、20メートル以上の建物は大学通りに隣接して建設してはいけないことになっています。しかし建築確認申請が受理され建設されました。 法律的なことはわかりませんが、国立市の景観は守られるのでしょうか? 1)都市の景観も公共物であるという認識を市民各位が持っていることは見識が高いと思 います。都市景観は厳格な規制があって守られるのですから。 2)建設されたマンションも市民が慈しんできた国立市の景観を「売り物」にしています。 であるならば、応分の負担は当然だと思います。あの大学通りの景観は一朝一夕に形 成されたものではありません。長年市民が行政とともにこしらえたものです。 3)従来都市景観は、投資の対象でしかありませんでした。第二次世界大戦で、米軍は京 都の景観を守るため、空爆をしませんでした。しかし近年京都駅の巨大建築物をはじ め景観破壊の建物、高層建築が建っています。残念なことです。 * 日本は建築基準法は緩やかな法律と言えます。都市景観条例ももっと法的規制が かけられる強制力を持たねば意味がありません。国立市だけでなく日本の都市全体の 問題だと思います。 * 国立市の市長や市民有志の見識には敬意を払います。「抜け穴」は沢山あり、投資 目的のみの「まちこわし計画」はこれからも出てくるでしょう。どんどんそれに負けず戦っ ていただきたい。 * ひるがえって高知市の特色のないまちづくりを反省します。看板、広告が野放図にあ ります。「なんでもあり」の街は尊厳がなく、人々に安らぎを与えません。自由の国アメ リカでも厳しい景観規制はあります。欧州では厳しいものがあります。 * 日本人も都市景観にもっと関心を持つべきだと思います。国立市の事例は先駆的な 出来事として検証されるべきであると思います。 |
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人目のゲストです 2002年3月1日 |
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