江戸文化を見直そう  

 今日のテーマは「江戸文化を見直そう」です。 今年は徳川家康が1603年江戸幕府を開府してちょうど400年です。日本経済も社会も、明治以来のシステムが行き詰っています。デフレや不況だと言われ日本人全体が萎縮しています。しかしデフレも、不況も400年の江戸時代では普通でした。そのなかで私たちの先祖は江戸文化を熟成させました。後に19世紀のフランスの画壇にも大きな影響を与えています。どういうところが江戸文化が良いのでしょうか?

1)江戸開府400年記念実行委員会のホームページがありました。(財)千代田区コミ  ュニティ振興公社がこしらえています。アドレスはhttp://www.edo400.net/です。   多彩な内容になっていまして、メールマガジンも発刊しています。

2)当時は世界1の都市でした。水道が引かれ清潔であり、町内のいたるいところに防火   用水が設置されていました。糞尿なども回収され農地で肥料になりました。究極のリ  サイクル都市であったようです。

3)当時の日本の景観は美しかったようです。明治初期に日本を訪れたアーネスト・サトー や小泉八雲なども、近代化によって貴重な景観が破壊されていることを嘆いていました 。浮世絵などのグラフィック技術は、欧州の画家達に影響を与えました。

* 明治時代になり、欧州からの近代技術が、上から急速に導入されました。短期間に   日本は成功しました。それは江戸時代の基礎があったからです。寺小屋などの施設   により識字率は高かったです。

* なにより戦乱に明け暮れた時代を終焉させ、江戸幕府の250年間平和な時代を守り 抜いた政治力はたいしたものです。

* おおらかな日本人の原点があると思います。「スローライフ」の起源は江戸時代にあ るかもしれません。もっともせっかちの江戸っ子とは異なりますが。

* 様々な角度から江戸文化の見直しがされるでしょう。そうなれば自信を失っている   日本人に癒しを与えることが出来るでしょう。近隣諸国とギクシャクして自己主張 をする キャラクターでは日本人はありませんでしょうから。

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2002年3月1日