東京オリンピックから38年

 今日のテーマは、「東京オリンピックから38年」です。1964年(昭和39年)10月10日、日本で始めてオリンピックが東京で開催されました。世界の97ヶ国から7000人の選手団が日本を訪れました。女子バレーボールや体操競技で金メダルを獲得したり、柔道でヘーシンク選手に日本選手が敗れたり、マラソンではエチオピアのアベベ選手が2連覇したり話題の多い大会でした。  何より日本が敗戦の痛手から立ち直り、立派にホスト役を勤めたことは、アジアの国にとっても大きな自信になりました。あらためてその意義を検証します。

1)高速道路、新幹線などもオリンピックに合わせて開業しま した。敗戦国日本が単独でオリンピックという巨大なイベン トを開催できることは、国民に大きな自信を与えました。今 年のW杯以上の国民的盛り上がりでした。

2)私も当時昭和小学校の5年生でした。聖火リレーがあると いうので、授業中に先生に引率されて知寄町の電車道へ皆で 行き、小旗を打ち振った記憶があります。また近所の商店の 息子さんが水泳代表になったので、街頭での「出陣式」を見 た記憶があります。

3)とにかくテレビの視聴率はものすごいものでした。歌謡曲 も美空ひばり、橋由紀夫、都はるみ、クレージーキャッツの 全盛期でした。日本の高度成長絶頂期でありました。 * オリンピック開催を記念して「体育の日」が10月10日 に制定されました。しかし「休日法案」かなにやらで、今年 は13日になっています。社会的な意義を忘れさせる目先の処置でどうかと思いますが。                                        *当時戦争後、国民がひとつになったことは初めてだったでしょう。オリンピ  ックで社会基盤が整備され、日本の国際社会への復帰が完全に認められました 。                                     

*夏の甲子園大会で高知高校が優勝したのもこの年でした。

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2002年3月1日