バリヤフリーの一層の推進を

 今日のテーマは「バリヤフリーの一層の推進を」です。健常者の生活や利用を前提にした都市づくりや、商品の販売では、障害者や高齢者を排除した環境(バリヤ)をこしらえています。段差のある道路、店舗、交通機関は、障害者や高齢者の移動も困難です。2000年5月には国は「交通バリヤフリー法」をを制定し、交通機関に対し、バリヤフリー対応を義務づけました。だれもがはじめから利用しやすいデザインをはじめから取り入れる発想を「ユニバーサルデザイン」と言います。高知でも一部、推進されています。低床式電車や高知駅前周辺の段差解消工事です。しかしまだまだ少ないです。高齢化社会の到来もあり、一層の推進が望まれますが・・・・。

1)推進のための会議は行われ、意義は強調されています。しかし社会全体でど  うしても 、何をおいても優先してと言う気運になっていないのが残念です。

2)公共施設や病院はバリヤフリー化してきました。商店街や街路はまだまだで す。障害者や高齢者が気軽に外出し、買い物する社会にはなっていません。こ の状態は障害者や高齢者を病院や自宅に「閉じ込める政策」をしていると同じ です。

3)わたしも2級ヘルパーの研修で、いかに社会がバリヤだらけかを思い知りま した。視覚障害者のための点字ブロックが、車椅子での移動は困難でした。   病院だけがバリヤフリーの状態では、病院が「収容所」にならざるを得ません 。

* 高知県夜須町のビーチ、ヤ・シーパーク。車椅子用のトイレ、シャワーが設 置され、ビーチへのスロープもありバリヤフリーな海水浴場です。しかし肝心 の障害者用の駐車場に車をバックで入れ、停車し、後ろから車椅子を降ろそう しますとおろせません。なんととがった石が敷き詰められているのです。デザ イン重視で、利用者の利便性を考えない配慮のない設計なのです。

* その後県庁の対応で障害者用駐車場はすみやかに対処されました。

* TDLはバリヤフリーな施設になっています。障害者も「顧客」であるという思 想です。その姿勢を中心街商店街も持つべきです。「シネコン」問題がありま したが、郊外店はバリヤフリーになっています。中心街は期限を決め店舗をす べてバリヤフリーにし 、店員の教育もすべきでしょう。

* 障害者をTDLへ連れて行く「天子の翼」事業で変化がありました。飛行機会社 、バス 会社、旅行会社の対応が変わりました。社会と施設がバリヤフリー化が 進展したのです。

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2002年3月1日