介護福祉は民間の手で  

 今日のテーマは「介護福祉は民間の手で」す。日本は高齢化が急速に進んでいます。人口予想では2025年には、人口の27・4%が65歳以上の高齢者になります。今や日本は世界一の長寿国民となりました。しかし85歳以上の高齢者の4人に1人は痴呆状態になる可能性が高いとも言われています。2000年にスタートした介護保険。予想以上に施設入居者が多く、多数は入居者待ちになっているようです。9人以下の痴呆症状の高齢者入居させるグループホームが民間で多数設立されています。家庭的な雰囲気で介護を行うとされていますが・・・・・・。

1)老人保健施設や特別養護老人施設などは、医療機関が設立しています。多く は介護保険の適応をうけ、その枠内で介護を行おうとしています。施設介護は 重労働であります。専門学校を卒業したばかりの若者の雇用と低い労賃で成り 立っています。

2)私がホームヘルパー研修で体験した老人保健施設も、25人の入所者に対し、 ヘルパー が最大事5人しかいませんでした。痴呆高齢者の多いところでした。 皆紙おむつをしていました。寝てるか、テレビをみるしかない「収容所」のよう でした。

3)グループホームを計画している知人は、9人の入所者に対し、7人のヘルパーを雇用す計画です。その他医療機関や看護士との連携が必要です。入居者の部屋は個室にし、家庭的雰囲気での介護生活を目指しています。

* 介護保険制度は、自動車保険で言えば、強制自賠責保険のようなものです。 そのうえに私たちは任意の傷害保険をかけています。事故の賠償は、通常保険 業者同士の話し合いで決定されます。介護にも自動車のような任意の自動車保 険が必要です。

* 従来は行政が福祉を100%担っていました。各地の社会福祉協議会の役割 も大きいものがありました。今後は行政や社会福祉協議会以外に民間の協力が 必要です。

* 自分の商売と福祉分野を混合させる工夫が必要です。NPOも活用次第です 。今後は行政マンと民間人の知恵が必要です。

 

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2002年3月1日