家族はゲゼルシャフトではありません

 今日のテーマは「家族はゲゼルシャフトではありません。」です。 ゲゼルシャフトとは聞きなれない言葉だと思います。ドイツ語で、共同体とか、昔かたぎの共同手段を表す言葉で「ゲマインシャフト」の反対語です。利益本位、利潤の追求を第一にする企業などは、ゲゼルシャフトです。最近家族が「ゲゼルシャフト化」してきたと言われています。希薄な家族関係を表しているようで、いい傾向ではないと思いますが・・・・・・。

1)家族の手伝いも「お金」に替えてしまう。極端な例ですが、子供の機嫌を取  るために親が何かと買い与え、金銭を与える。「家族の絆」はお金で保たれ  る危うい関係ではないのでしょうか。

2)携帯電話を最近の高校生は大部分、中学生もかなりの割合で保有しています  。友人が持っているから自分も持つ。親もまた買い与える。そんなことで家  族関係は大丈夫なのでしょうか?

3)「父親の存在」が希薄になったと言われて久しいです。「家父長制社会」が  良いとは思いません。ただ家族関係をないがしろにする、なんでもお金に換  算する「乾いた関係を強調する風潮には賛成できません。

* 地域社会が都市化の進展で崩壊しました。古い共同体に変わる新しい共同体  が確立されていません。隣が何をしようが無関心な社会は良い社会かどうか  は疑問です。

* NPO活動や市民運動は「新しい共同体」づくりに貢献していると思います  。高齢者や障害者も同じ人間として大切にされる社会づくりが、大事です。   「ユニバーサルデザイン」などと言われていますが、そうした考え方を大事  にする社会の実現が、「乾いた社会」を克服できると思います。

  

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2002年3月1日