韓国は近くて親しい国なのか
2002年のサッカー共同開催国に,韓国はなりました。海外旅行先も韓国が第一位になっています。高松,松山,岡山など地方空港から韓国への直行便もありまして、「修学旅行」先にもなっています。
韓国国内でも最近は従来は禁止されていました日本の大衆文化が開放されました。その反面、日本の歴史教科書に「抗議」するなど、過去のわだかまりも強く韓国国民にあるようです。
2月23日に、新大久保駅で転落した人を救助しようとして、列車にはねられ即死した韓国人留学生がいました。高麗大学学生で李秀賢さんでした。犠牲をかえりみない勇気ある行動は、日本と韓国両国で大きな感動を生み出しました。私達も忘れることができません。
今日のテーマは「韓国は近くて親しい国なのか」でありますが。
- 最近は若い人を中心に、かつての「対立感情」は減ってきています。サッカーの影響が大きいと思います。近い国ですので、交流はますます盛んになるでしょう。
- 「焼肉」「キムチ」「垢すり」などが良く知られた韓国風俗です。しかしインターネットでは日本の先を行っています。経済の構造改革も日本より大胆に取り組んでいます。
- 日本に対する対抗意識は強烈です。歴史教育は「反日教育」と言って良く、11年前訪れた中学では歴史教科書の半分は、秀吉の侵略と韓国併合による植民地の記述でした。一方日本では、百済とか古代史で少し習い、近代史は殆ど学習しません。認識の差は果てしなく大きい。
- 韓国人は日本を必要以上に意識しています。日本は韓国人をそれほど意識していません。ちょうど日本人がアメリカを意識するような関係です。
※高知商銀も在日韓国人の人たちの信用組合でした。かつては日本の銀行が融資しなかったこともあり、在日の人たちの経済活動に多大な貢献を全国各地の商銀は貢献してきました。しかし最近の金融再生法案により、在日韓国系の信用組合も整理統合の道を歩んでいます。日本と韓国両政府で出資して新しい銀行の設立するそうです。
※ワールドカップは隣国としての「パートナーシップ」が発揮されるでしょう。若い人たちはわだかまりはありません。サッカーの応援団であるウルトラズ(日本)とレッド・デビル(韓国)は友好関係にありまして98年以降,共同での応援をし、サポーター同士の交流も盛んになりました。
※将来両国で「歴史教科書」をこしらえる作業をやるべきです。簡単にはプライドやこだわりがあると難しいでしょうが、明確に意思を表明する必要があります。
※いつまでも卑屈な「土下座外交」は必要ありません。しかし「居丈高な歴史再認識」も危険です。自国の「安全なところ」で、相手国の悪口を言い合うのは卑怯です。相手の国を訪問して言うべきでしょう。そうすれば対等な「パートナー・シップ」が生まれるはずです。
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