献血をより進めよう  

今日のテーマは「献血をより進めよう」ということです。献血といえば日本赤十字社が街頭での献血採取活動、献血ルーム「ハートピアやまもも」などの献血ルームも設置されています。

 冬場から春先にかけましては、献血者が少なくなる時期でもあり、関係者は懸命に献血促進運動をしています。献血は健康な16歳から69歳までの男女が提供できます。あえてこのテーマを取り上げた理由はどのようなところがあるのでしょうか。

  • 私の唯一の社会貢献活動は献血です。過去に43回献血しています。それには理由があります。私の血液型はA型です。日本人の約40%がそうらしいです。しかし私はA型のRHマイナス型なのです。AのマイナスはA型の500分の1しかいません。高知県民80万人とすれば、A型はその40%の32万人。うちA型のRHマイナス型は0.02%ですから、6400人です。当然高齢者や16歳以下や知らない人もいます。私の家族からも私は、血液をいただけない血液型なのです。(家族は全員プラス型ですから)
  • A型のマイナス型より深刻な場合があります。O型は650分の1、B型は1000分の1、AB型は2000分の1しか適合する血液の持ち主はいないのです。計算の上でもAB型は全体の10%しかいませんので、高知県では8万人います。そのうちマイナス型は0・0005%ですから、僅か40人しか同一の血液型は存在しないことになります。
  • では少ない血液はどうしているかといいますと、私は「やいろ会」というマイナス型血液の会に登録されています。全国に会があり、やりくりしているようです。具体的には、日赤から電話があり、「今A型のマイナス型が不足していますので、今すぐ何々病院に来てください」ということが、今までも数回ありました。そういう協力はします。

※戦後まもなく血液事業はスタートしました。しかし当時はほとんどが売血による血液の提供でありました。昭和39年に米国大使ライシャワー氏が暴漢のテロに遭いました。幸い傷は回復したものの、輸血された血液が血清肝炎のウイルスを含んでいたために大使は発病し、後遺症が残りました。ようやく売血廃止の機運が盛り上がり、1975年に献血100%体制になりました。

※献血の50%はガン患者に使用されています。治療に使われるほか、血漿製剤など治療薬開発に血液は多く使用されています。

※薬害エイズ被害は、私にとっても他人事ではありませんでした。日本人はマイナス型血液が少ないからです。

(提案)
 
自分の血液を何らかの方法で保存し、必要になれば、自分に輸血する。そうであれば心配ない。現在の医療技術であれば可能であるのに、なぜか日赤はやろうとしない。相変わらず薬剤製造のためには、国内血液では足りないため、海外の売血に頼っている。献血運動を拡大すること。そして自分の血液は「預血」し、いつでも活用できるようにすべき。

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2002年3月1日