大手企業の再建はまやかしである  

 今日のテーマは「大手企業の再建はまやかしである」です。倒産し、西武百貨店の支援を受けていたそごう百貨店が経営再建したという。民事再生法を活用し、数千億円の負債を帳消しにした措置のおかげです。今度は西武百貨店が産業再生法の適応をめざし、2000億円の有利子負債の削減を金融機関などに申請しています。銀行には何兆円という税金がつぎ込まれていますが、経営責任は問われず、経営改善にも繋がりません。釈然としないのですが・・・・・。

1)日本政府は露骨な大企業優先策をとっています。それでいて景気は良く なりません。 失業者はあふれ、公的負担(医療費、介護保険など)が上が ります。消費税さえ上げる 議論さえあります。

2)中小零細企業は地獄の毎日です。銀行の貸しはがし、貸し渋りに遭って います。デフ レで販売は低迷、生産拠点は海外へ移転。大変です。また郊 外型量販店の進出、安  売り店(100円の店)や、アスクルのような直販 システムで厳しいです。

3)零細企業の経営者は、個人保証をしています。当然会社が倒産すれば、 家屋もなく、 裸同然で放り出されます。債務の無限責任を実質とらされて います。大企業の経営者 はそこまでの責任は取りません。ひどい不平等社 会です。

* 西武グループの経営者堤義明氏は、かつて「世界一の金持ち」といわれ たことがあ った。ならば西武百貨店の救済に個人資産をつぎ込むべきだろう 。そうした措置で駄  目なら産業再生法もわからないわけではない。すること しないで、大企業を優遇する制 度は欠陥だといえる。

* 取引先には多くの中小企業もあるはずです。散々仕入れ価格を買い叩き 、押し付け 販売をし、販売協力金まで取っていた筈である。倒産したから 、大手企業だからなんで も助かるなどと言うのは全然おかしい理屈ではあ りませんか。

* 大手企業へのへたな救済は経済を停滞させます。むしろ新しい産業へ投 資を集中  させるべきです。

* 失業対策になるような政策を政府はやるべきでしょう。

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2002年3月1日