大丈夫か日本の造船業  

 今日のテーマは「大丈夫か日本の造船業」です。10月1日長崎市泡の浦町にある三菱重工業長崎造船所で建造中の豪華客船、ダイヤモンド・プリンセス(11万3千トン)が出火し、全焼しました。5月27日に進水式を行い、来年6月に英国の海運会社に引き渡す予定でした。被害総額は1000億円と言われていますが、何より造船所の社会的、国際的信用の打撃が大きいところです。  

 韓国に造船建造競争に敗れた日本は、従来豪華客船建造を手がけていた欧州の造船業界に分け入り、活路を見出そうとした矢先の事故でした。来年6月の引渡しは不可能になりました。日本の造船業は大丈夫なのでしょうか?

1)火災当時、1000人おられた従業員や下請け作業員に怪我人がいなかった のは幸いです。しかし経営者や従業員や地域のうけた衝撃ははかりしれないも のはあります。長崎県、長崎市の支援も必要です。

2)欧米を中心に、最近は日本でも豪華客船ブームです。タイタニック号の頃か ら、欧米では客船クルーズの伝統があります。生活に余力のあるリタイヤした 高齢者が主力で す。社交ダンスのひとつも出来ないと暇をもてあましますね。

3)かつてタンカーや貨物船建造で、戦後欧州の造船業を圧倒してきた日本の造 船業界。最近は韓国に追い上げられ、追い抜かれました。韓国は国策で国が造 船を支援して います。中小小型船舶建造でも競合が激しく、安値受注で高知県 内の造船業も内実は大変そうです。

* 全然大丈夫ではないですね。トヨタ自動車の製造ラインが爆発し、高級車セ ルシオが数千台焼失したと同じ衝撃です。保険で充填はされるでしょう。三菱 重工のブランドイメージの打撃が大きい。

* かつては戦艦武蔵を建造した三菱重工長崎造船所。手をこまねけば閉鎖です 。 関係者一同頑張って欲しい。不審火ではないかという 説もあるので、会社 は情報開示をしていただきたい。

*長崎の地元新聞「長崎新聞」の特集「ダイアモンド・プリンセス火災」参考

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2002年3月1日