竹中平蔵経済・金融大臣の功罪
今日のテーマは「竹中平蔵経済・金融大臣の功罪」です。10月の改造人事で小泉内閣は6人の閣僚を交代させました。なかでも注目されましたのは、柳沢金融担当大臣を事実上更迭し、経済担当の竹中氏を兼任させたことでした。小泉首相は「金融と経済政策を連動させ景気回復させるため」の人事であると説明しています。日本経済は出口の見えない不況の真っ最中。竹中経済・金融担当大臣は「公的資金を早期に銀行に注入。不良債権処理を一気に行う」と表明しました。塩川財務大臣も先のG8(先進国首脳会議)で、不良債権処理を国際公約させられrましたが・・・・・?
1)柳沢前金融担当大臣は「銀行の不良債権処理はほぼ終了した。公的資金投入は 必要ない」という持論でした。閣内での政策対立があったようです。政府・与 党内には、「不良債権処理よりは、景気対策優先」という意見も多数います。
2)改造直後の小泉内閣の支持率が65%でした。国民各位の「期待度」は高いよ うです。しかし景気は一向に回復せず、株価も直後に史上最安値をつけました 。経済界は、今までが今までだけに期待はしていないようです。
3)竹中平蔵氏は、小渕内閣時代から、経済顧問をしていました。森内閣、小泉 内閣になり「権限」を拡大してきました。最近記者会見で「より広く国民の意見 を拝聴して、経済運営に役立てたい」と言われました。意見を聞くより実践が 大事だと思いますが。
* 「アメリカかぶれの御用経済学者」と言う人もいます。またデフレ時代に不 良債権処理を行えば、より不況は深刻化するだろうと発言する経済学者もい ます。不良債権を買い取るのは、主にアメリカ資本で、それも「二束三文」で 買い叩きます。
* 私は彼の経済運営を評価しません。彼の登場はより不景気を進行させるだ けだと思います。早く退陣すべきです。今緊急に必要なのはデフレ対策です 。雇用対策です。緊急の産業振興対策を打つべきです。若者の雇用対策も急 務です。
* とにかくより一層の不況が予想されます。消費は冷え込み、国民生活は生 活防衛に走ります。医療費も介護保険料も上がりました。ますます厳しい時 代に、私たちは耐える必要があります。
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