大丈夫なのかアメリカ経済

 今日のテーマは「大丈夫なのかアメリカ経済」です。エンロンやワールドコム等の大企業の破綻には驚きました。いずれも粉飾決算を行い、 株式操作をしていました。アメリカの企業会計は透明性があり、情報公開もされていると 思っていましたが、実態は異なっていりようです。経済界の一部には悲観論も出始めています。日本経済が相変わらず低迷しているなか、繁栄を極めたアメリカ経済。ここへ来て「バブル崩壊」のようなことも言われだしました。  本当にアメリカ経済は大丈夫なのでしょうか?

1)わからなくなりました。「情報公開」の国と信じていただけにショックでし た。株式操作などをすると株主の信用は失墜します。その相互不信作業で、経 済は打撃を受けるからです。

2)日本人と異なり、アメリカ人は個人資産を株式や、投資信託など投機性が高 く、流動性の高い金融債権で保有しています。株が上がれば、個人消費も上が ります。株が下がれば、消費は下がります。

3)それだけにアメリカ市民は株式の動向に高い関心があり、株主として企業の 経営者に もプレッシャーをかけます。リストラなども劇的になり、短期で成果 を求める傾向になり勝ちです。

* 住宅産業もピークは過ぎているでしょう。自動車産業も生き残りに懸命です 。調子は良いようですが、環境対応車種の開発に、日本としのぎを削っていま す。

* ブッシュ政権は、エネルギー産業や軍事産業に深い関りがある人物が複数閣 僚になっています。イラクのフセイン政権を挑発し、戦争を仕掛けないか心配 です。

* 軍事経済での景気の回復は一時しのぎです。今まで経済での「1人勝ち」し てきてい たアメリカと、貧困を一身に背負うアラブ社会の対立がより鋭くなり ました。戦争ではまちがいなく解決しません。

* アメリカ経済が環境問題に関心をもち、開発途上国にも積極的な投資活動を 行って頂きたいと思う。軍事突出は世界の破滅だとブッシュ大統領は認識すべ きである。

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2002年3月1日