どうなるペイオフ

 今日のテーマは「どうなるペイオフ」です。

 4月以降は、金融機関に預けている預金や、債券も元本の1000万円とその利子が保護されるにとどまります。定期預金や金融債は保護されますが、利回りの良い外貨預金や譲渡性預金は保護されません。

 普通預金や当座預金は特例措置で2003年3月末まで保護されます。それ以降は1000万円までの保護処置になります。一度は実施を見送られたペイオフ。実施されますとどうなるのでしょうか?

 

1)金融機関の選別が始まります。「あそこの銀行が危ない」となると預金者の

  引き出しが始まり、破綻する銀行もでるでしょう。

2)また特定の金融機関に預金も集中します。都市銀行では東京三菱銀行、

  それに郵便局に預金が集中しつつあります。

3)金融不安が起こる可能性もあります。倒産も多発します。舵取りは大変で 

  す。

 

        日本では昭和恐慌、世界恐慌の経験から、政府大蔵相が金融機関をな  るく破綻させない政策できました。高い国民の貯蓄率もあり、資金が企  業の設備投資にまわり、日本は経済大国になりました。

        ただ保護され、本来の金融機関としてのノウハウがありません。土地  担保主義で振り回し、バブル経済を引き起こしました。10年経過しても  まだ不良債権を処理できない体らくです。

        不安なのはデフレのこの時期の実施です。昭和恐慌も「金解禁」とい    う政策の間違いと、大蔵大臣の失言からおきました。そうならないと    もかぎりません。

*  あくまで慎重にやってほしい。しかし日銀も財務省も信用はないですね。

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2002年3月1日