銀行はなぜ嫌われる

 

 今日のテーマは「銀行はなぜ嫌われる?」かです。

1991年ごろのバブル経済の破綻以来、日本経済は長い不況に苦しんでいます。

その主要な原因は、銀行の「不良債権処理」が、計画どうり進展しないことです。

 政府は過去何回も銀行の不良債権を処理する手助け政策を行いました。一つは「工程歩合引き下げ―ゼロ金利政策」であり、「公的資金(税金)の銀行への投入」でした。しかし効果があらわれません。

 一方私達国民の側から見ると、銀行は「行員の給与が異常に高く」「中小零細企業に冷たく、大企業の味方」「政府が税金を投入したのに経営改善が見られない」

「合理化の口実を窓口業務を機械化したり、庶民にしわ寄せしている。」ように」見えます。どうして銀行は嫌われぬのでしょうか?

1)長年の旧大蔵省の「横並び方式」に慣れ親しみ、「サービス業」という意識が

  薄かったのでしょう。

2)日本の銀行は「担保主義」「土地本位制」「保証人主義」で、企業の事業計画に

  は保守的でした。事業計画を審査するノウハウなど全くありませんでした。

3)その割には銀行員の給与は、一般行員,管理職も異常な高給が保証されていま

  す。その点の改善が進んでいません。

* 「銀行は晴れているときに、傘を貸したがり、雨のときは貸してくれない」と昔から

  言われてきました。それはそれで立場であり、非難されるものではありません。

  貸さない親切もあるからです。

* ただ来年の「ペーオフ」を前に再編の動きがあるようです。

  そのあたりの観察が必要です。

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2002年3月1日