デフレ経済からの脱出は可能か?

 今日のテーマは「デフレ経済からの脱出は可能か?」です。消費者物価、卸売り物価が継続的に下落していく状態をデフレーションと言います。

 1998,1999年とデフレ傾向が継続したため、日本銀行は1999年2月「ゼロ金利政策」を実施しました。景気はやや持ちなおしたため、2000年8月11日に解除しました。しかしながら、2001年の3月頃からまたまたデフレ傾向になり、好調だったアメリカ経済も停滞感が高まったため、日本銀行は公定歩合を引き下げ、金融緩和措置に出ています。

 一般的に「物価が下がることは良いことだ。」と思いますが、最近の不況感覚はどうなっているのでしょうか?

  • ずっとインフレ経済に親しんできたため、「適合」がうまくいかないのでしょう。土地は必ず上がる。株も上がる。そう勝手に推測し、無理な借金をし、土地や株を大量に買いこみ大損をしたのが「バブル崩壊」でした。
  • 個人だけでなく、企業や、金融機関までが悪乗りしていました。バブル崩壊から10年。いいかげんに立ち直らなければいけないのでしょう。
  • じっと待っていると値段が下がります。皆がそう思っています。しかし最近東京都心の超高級マンションが即売されたり、新たな傾向が出てきています。
  • ロンドン、ニューヨークに比較しても東京の物価が高いと言われてきました。物価が下がることは悪いことばかりではありません。
  • 「悪いことと」大声で言っていますのは、銀行や不動産関連のエコノミストばかりです。電卓やパソコン関連機器、携帯電話のように「技術革新」によって販売価格が下落したものもあります。
  • マクドナルドのハンバーガーやユニクロのように、国際調達などの企業努力によってコストダウンしたものもあります。

※今年は様々な傾向が多様化して出てくるのでしょう。過去の「常識」にとらわれず、よく観察しようと思っています。

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2002年3月1日