衣料品は2000円プライスで上等なのか?

 今日のテーマは「衣料品は2000円プライスで上等なのか?」です。最近の傾向として、消費者物価が下がっているようです。企業の努力もあり、激しい競争もあり、また不況感のせいでしょうか。とくに衣料品の価格が下がったように感じます。

 冬の間はユニクロのフリースが、1980円で色数も多く、全国で1000万着も販売されたようでした。値段が安いから、品物は悪いかと言えばそうでもなく、洗濯しても「たまたま」になりません。デザイン的にも悪くはありません。最近は量販店でも百貨店でも衣料品は安くなりました。

 この傾向は消費者にとっては良いことでしょう。ずっと継続するのでしょうか?

  • 当分継続するのでしょう。衣料品の購買意欲の強い年齢層は20〜30代の女性、50代の女性でしょう。この2つの年齢層が衣料品の価格を決定すると言われています。ブランド品の価格は崩れず売れ行きが順調な反面、低価格の衣料品も堅調なようです。
  • 不景気もあって、2000円プライスの衣料品も堅調のようだ。「見立ての厳しい」婦人層の支持を得る社会的背景があるからだろう。「デザインはっしっかりする。」「縫製は人件費の安い中国で行う。」「品質管理は日本の消費者の目線でシビアに行う」という国際分業の企業戦略あってのものでしょう。
  • 紳士服のスーツも百貨店ブランドでも三万円代になりました。ひところから言えば大きく下がりました。それでもなかなか順調には売れない時代のようです。

※2000円プライスのカジュアルを若者だけでなく、40〜50代の中高年層が平気で着ていることが、普通になっています。

※この傾向は拡大するでしょう。中高年の親父は「かっこわるいゴルフウェアー」と言えなくなるに違いないでしょう。

※「2000円プライスの衣料品」は物価を引き下げる優等生なのかも知れません。先進国で消費者物価が高いと言われてきた日本。その傾向が少し変わり始めた象徴なのかもしれません。

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2002年3月1日