竹資源の有効活用について  

 今日のテーマは「竹資源の有効活用について」です。今日もゲストには高知・竹林問題研究会会員である漁師明さんに来ていただきました。竹が竹繊維や集製材などの工業素材として見直されています。また手入れの行き届かない森林は、竹林が増殖し、生態系の急激な変化にさらされています。人家に近い里山ですと竹は根が浅い為、自然災害に弱い地域になります。竹は成長が早いと聞いています。邪魔者扱いではなく、資源として有効活用する動きも出てきたようなのですが?

1)国内での竹需要が衰退しまして、樹木に比べ成長の早い「もうそう竹」が、  里山を侵略しています。生態系の変化ばかりでなく、自然災害を誘発する危  険性もあります。伐採作業だけでは、限界に来ています。

2)竹を有効活用することを、官、民で知恵を出し合うべきです。熱帯雨林伐採  が問題になっています。森林の成長は時間がかかりますが、竹林のリサイク  ルは3〜4年ですから供給体制と販売体制が確立できれば可能です。

3)高知市役所でも「竹炭プロジェクト」が発足しています。里山から竹を伐採、  竹炭に 加工します。竹炭を河川や水槽に入れ、環境を浄化しようという壮大  な計画です。ただ、中国から大量に安価で良質な竹炭が入荷できます。よほ  どの計画性が必要です。

* 11月6日に、竹の生産者、素材活用製品の生産、販売、購入先までを含めた   「竹資源有効活用コンソーシアム」が発足します。市民、NPO,企業、大学、行  政、などのパートナーシップによる「グリーン購入企業共同体」が出来ます。

* しかし解決しなければいけない問題も多数あります。採算面の問題がまずバ  リヤです。それを皆の知恵で解決できると信じています。  

   漁師明氏提出文書へのリンクはこちらからです。 

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2002年3月1日