伝統食を見直そう  

 今日のテーマは「伝統食を見直そう」です。子供達の食生活の乱れが指摘されてから、偏食を心配する若い母親たちの話を良く耳にすることがあります。確かに昔に比べ、肥満傾向の子供たちや、生活習慣病の子供たち、アレルギー症状を引き起こす子供たちは増加しています。  

 「伝統食」でそのすべての悩みは解決するのでしょうか?

1)殆ど解決するのではないでしょうか。米飯をしっかり主食 として食べること  が基本です。でんぷんだから、しっかり食 べさえすれば、お菓子やジュース  類を必要以上に欲しがるこ とはありません。

2)飲み物も大事です。お茶や水、麦茶にすべきでしょう。ジ ュースは熱量が多  すぎます。飲み物がカロリーや糖質の多いものですと、ご飯を食べた くなく  なるからです。

3)パン、ラーメン、ピザ、スパゲティなどは、油分が多すぎ るから食事の主体  にしない。 季節の野菜や魚介類と合わないからです。週に1回程度に 我慢  すべきです。「おかあさんはやすめ」に代表される「オムライス」「カレー  」「サンドイッチ」「ハンバーク」「やき飯」「スバゲティ」「メンチカツ  」は主体にしないことです。

4)発酵食品を見直しましょう。味噌、しょうゆ、納豆、漬物などをおかずにし  ます。 塩分摂取が問題になりそうですが、それほどでもありません。なによ  り整腸作用が働くからです。

* 以前とりあげました「スローフード」の考え方と同じです  。食生活をな  いがしろにした健康はありません。生野菜にドレッシングではなく、野    菜の煮物を食べるべきでしょう。

* 日本人は伝統食を長い間食べ続けてきましたので、腸が長  くなっていま  す。発酵食品、繊維質のものを食べるような体なのです。肉や加工食品  、脂、脂肪はあまり「得意な食べものではないのです。

* 手づくりの伝統食を料理するのは大変だと思います。それでお手軽に食べら  れるのが、漬物、佃煮、魚のふりかけ、納豆、のりなどです。そうした伝統  的な常備食もそろえておけば、伝統食主体の食事も苦痛ではありません。

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2002年3月1日