シネコン問題をどう考える  

今日のテーマは「シネコン問題をどう考える」です。今日もゲストに都市問題に詳しい福井てる衆議院議員にスタジオに来ていただいています。3月29日に高知市建築審査会が開催されました。昨年高知市長イオン高知ショッピングセンター内でのシネマコンプレックス(複合型映画館)の建築を不認可にしました。その処分を不服として地主のシキボウが処分の取り消しを求めて意見陳述しました。  再びこの問題が注目されていますが、どうお考えなのでしょうか?

1)郊外の人達も尊重する。中心街商店街の人達の意見も拝聴する。従来の行政姿勢は曖昧でありました。松尾高知市長は「公共性は中心商店街にあります。工業地域をわざわざ用途変更してシネコンを建築する必要はない」と言い切りました。英断です。

2)工業地域では「特定行政庁(高知市長)の判断」が優先されます。全国でも前例がありませんから、市長の判断は適切でありました。

3)イオン側としましては「集客」の必要性があり、シネコンの再度審査請求をしたようです。店舗も午後11時までやっているようですし。なみなみならぬ決意を感じます。

* 一方中心市街地は大幅な地価の下落を生み、空き店舗も増加しています。また映画は娯楽の中心とは必ずしも言えない時代になりました。

* 個人個人の小さな店舗の集まりである中心市街地商店街。商店主1人1人が「公共性」を意識した商店街づくりをしているのでしょうか?エゴまるだしでは市民の支持は得られません。

* 高知市の方針は周辺市街地の開発を抑制し、中心市街地を再開発していくものです。高齢化社会を見据えた場合、市街地は拡大より、むしろ「縮小」すべきです。

* 「半径1キロ以内で用が足せる都市」」が人間と環境にやさしい未来都市なのです。

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2002年3月1日