今日のテーマは「子供科学館はどうなるの?」です。
最近理科や数学が苦手な子供達が増加しているようです。大学入試の選択科目で理科を選択せず入学してしまうと、後で様々な問題があるとされています。極端な例では医学部なのに生物を選択していない例もありました。
高知市の「子供科学館」の構想は、高知市長浜の清掃工場近くに建設されていることが、予定されています。構想の検討会も開催されているようですが、どうなっているのでしょうか?
教育委員会社会教育課渡邊武社会教育係長を取材しました。
1)「高知市こども科学館」(仮称)は、平成12年6月から、13年3月まで有識者による、
「基本構想検討会」を8回開催し、基本構想書がまとめてあります。
(仮称)「高知市子ども科学館基本構想書」という報告書が、平成13年3月に、
高知市子ども科学館基本構想検討委員会でまとめられています。
2)報告書を読みますと、「各委員」の思いや構想が語られています。それを「まとめた」体裁に
なっています。
3)建設手段や運営手段もPFI(社会資本の整備や質の高い公共サービスに、可能な限り
民間の資金と経営ノウハウを活用すること)も検討方法の1つでしょう。従来手法との比較を
行う必要はあります。
* 科学博物館は莫大な建設費と運営費がかかります。自治体レベルこしらえようとす
るならば、慎重さが必要である。
* 米国はワシントンDCに、スミソニアン博物館があります。そのなかのスミソニアン航空博物館
に13年前行きました。アポロ宇宙船や世界各地の戦闘機の「本物」が展示されていました。
規模と建物の大きさに仰天したことがあります。国が運営していると思いますが、
「税金はこういう博物館などに使うのだ」というメッセ―ジを感じました。
* 「雇用の場」としても科学館は重要であると思います。
* また企業の協賛、支援も大きな要素でしょう。子供達に「失意を与えない科学館」を
運営するのは、テーマパーク同様の施設メンテナンスと、新しい「アトラクション」の
導入が必要だからです。
* 基本構想書はその名称どうりで「あれも、これも」になっています。
問題はこれからの「絞込み」でしょう。
* 行政側も「箱物づくり」を急がず、検討していただきたいものです。