今日のテーマは「高知市の財政状態と構造改革」です。
最近の高知市役所関連の建築物と言いますと、「りょうまスタジアム」「くろしおアリーナ」などの
高知国体関連施設。高知市市民プラザや新清掃工場などがあります。
また、高知駅前と高桶(たかそね)地区、潮江地区の区画整理事業も展開されています。
大変な事業量を抱えている高知市。財政状態は大丈夫なのでしょうか?
企画財政部財政課吉岡章課長に伺いました。
1)現在高知市は第二次財政構造改革を実施中です。その目標は4つあります。
1つは「歳出の抑制」です。二つは「公共事業の計画見直し」です。3つ目は「起債発行の抑制」
です。4つ目は「事業の量から質への転換」です。
2)目標を達成するために、「公共工事コストの削減」「管理的経費の削減」「外部委託の推進」
「定員適正化の取り組み」などの内部改革を推進しているようです。
3)注目すべきは「自主財源が全体の45%」であることです。「45円の収入で、100円分の生活
をしている」状態なのです。市税と手数料金収入では、支出の半分程度しかまかなえません。
地方交付税と起債(借金)によって不足分は、まかなっているのです。
市民としては、そのあたりの自覚が必要であると思います。
*詳しくは「高知市第二次財政構造改革方針」(平成12年10月)を参考。
* 国体関連工事が終了したから、楽になるかと思いきや、区画整理事業の負担が継続するの
で、そうはならないようである。
* 市役所の方針は「起債制限比率を全予算の15%以内に抑制する」ことが大前提。
様々な内部改革、コスト抑制策を実施し、健全財政を目指しているようです。
* ただ計画予想が昨年の10月なので、それ以降日本経済が不況になりました。
まだ少し厳しい予想になるやもしれません。
* もっとも経済情勢が好転すれば、市税収入も上がると財政的には楽になります。
日本国の「構造改革」に先行して、高知市役所は「構造改革」を実行していると
思われました。