今日のテーマは「市民参加の都市計画は可能か?」です。
松尾高知市長は、最近市民参加の地域計画づくりを提唱しました。身近な居住空間である身の回りの街を関係者で、検討しようという試みです。
コミュニティ計画という狭い地域の計画づくり、都市作りに活用していこうというものです。将来広がりは期待されるのでしょうか?高知市全体の都市計画にも市民参加は可能なのでしょうか?
1)従来も旭町地区での地区計画づくりなどは、取り組んできています。狭い地域
のコミュニティ計画や公園作り、道路づくりには一部反映はされています。
2)市民参加の手法として「ワークショップ」方式もあります。ただそれには高い専門
知識を有する専門家の参加が不可欠です。意外に時間もかかります。
3)現状では「限定的な」市民参加と言えるでしょう。高知市の都市計画策定段階
からの市民参加はなんら保証されていないからです。
* 以前文献で研究した米国の都市計画への市民参加は進んでいました。
(日本語に翻訳された都市計画関係の文献でした。)
まず市長がケーブルテレビで市民に計画を説明します。スタジオには計画の
模型があります。道路ができる、建物が建つとまちはこう変わりますと説明。
* 市民から電話がかかります。うちは何番地だがどういう景観になるのか。
するとケーブルテレビ側は、ファイバースコープにカメラがついたもので、
模型のまちにいりこみ「中継」します。それを市民と市長が論議します。
* まどろこしいでしょうが、これが市民参加の都市計画だと思います。
限定的な市民参加は「まやかし」であると言いきります。