5月8日(火)高知市総合プラザは使い物になるのか?
来年(平成14年)に完成予定の高知市九反田に建設中の高知市総合プラザ。建設費用は当初の150億円を大幅に超過し、200億円になりました。人件費を除く維持管理費用も多額です。
昨年もこの問題を取り上げました。財政破綻状態にある高知市政。どうしても必要な施設かどうか大いに市民で議論する必要はあります。今日のテーマは「高知市総合プラザは使い物になるか?」なのですが。
- 結論から申し上げますと「使い物にならない」でしょう。便利な場所にはありますが、公民館機能が優先され、ホールは最大収容1000人でしかありません。200億円もかければ、せめて3000人ぐらいのホールは出来たはずです。
- 興行収益で建設や維持管理コストを少しでもまかなう事業計画が最初から不在でした。「文化事業だから、大幅な赤字を垂れ流してもかまわない。」というのはバブル経済時代の発想です。
- 松尾高知市長の最大の「失敗作」と言えるのではないでしょうか。市役所単独事業で、単独予算でやるほど必要な事業であるとは思わないからです。そうした「はこもの」施設よりも、高知市は防災対策が優先されるはずです。南海地震や大水害の危険は除去されたわけではありません。
※20年前には高知県建築士会青年部の構想では、同地に「竜馬記念館」を建設せよになっていました。竜馬のような発想をもった「起業家」を育成するセンター機能と、歴史博物館を複合させるというものでした。ずっと必然性があるし、説得力にもなります。
※市の保有地があるからとりあえずという考え方がまちがっていました。200億円かけた「対費用効果」が、全く見られない{バブルの塔」のようにしか私には思えません。
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