市町村合併は良いことづくめなのか? 今日のテーマは「市町村合併は良いことづくめなのか?」です。 2005年3月までに市町村合併を行ないますと、特例があります。それは地方交付税を合併後も10年は従来どうり全額補償することです。それと、「合併特例債」と言われる特典です。特別に地方債を発行でき、召還財源の70%は交付税で措置できます。建設事業以外にソフト事業への適用も可能です。 全国的にも動きは活発であります。四国でも香川県では、高松市の東地域を中心に動きは活発です。全国的にも全国29都道府県、73地域(321自治体)で合併に向けて動いています。 高知県でも県庁の地域政策課に窓口があり、促進のための検討がされています。「soni」(ソニア) と言いまして、佐川町、越知町、仁淀村、池川町、吾川村の頭文字を取ったモデル地区もあります。 どうなのでしょうか? 1)各地の商工会議所や青年会議所が検討し,『旗振り役」をしているようです。確かに廃棄物処理 や、防災対策、介護保険など1自治体や規模の小さな自治体では,対応しにくい問題もあります 。合併の気運が出て当然でしょう。 2)香川県は平野部が多く、「スケールメリット」は目に見えるからやりやすいでしょう。 高知県は県の68%が山間部の森林です。むしろ「スケール・デメリット」があります。 正直他の地域のように「熱いもの」は感じません。 3)合併特例の2005年が迫ってくると、盛りあがりはあるでしょう。しかし中央省庁の都合で合併し てはおかしいです。あくまで主役は住民です。だから「意義目的」と「期待される効果」をはっきり させなくてはなりません。 * 2005年までに情報化時代が来れば、高知県でも「合併」の気運は盛り上がるでしょう。 そうでなければ、今1つでしょう。 * 財政破綻という「消極的な理由」で合併が促進される可能性があると思います。高齢者医療負担 で、合併は促進されるでしょう。 * 地方自治の本来の意味が問われます。一方で広域に農協が合併するなかで,馬路村農協はし ませんでした。それは自分たちがこしらえた強力な村のブランド「ごっくん」があるからでした。 規模の議論だけではおかしい。むしろ自治体が中央政府や県からいかに自立できるのかを 目安にすべきだと思います。
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人目のゲストです 2002年3月1日 |
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