社会起業家を目指しましょう

 今日のテーマは「社会起業家を目指しましょう」です。

社会起業家とは聞きなれない言葉です。「社会事業に積極的な人」を指し、「非常に高い目的意識を持ち」、民間企業同様に、人、もの、資金といった大事なものを理念に共感した人から調達し実践します。行政から独立し、ダイナミックな社会活動を展開する人のことを言うようです。

 似たような組織形態で非営利公益法人であるN・P・Oというのがあります。日本では多くの場合、行政の補助を前提にしているNPOが多いのが現状のようです。行政頼らない社会公益活動をどんどんやっていけるのでしょうか?

1)それは大きな「テーマ」でしょう。私の身の回りでそのような存在の人達は見たことがありません。

  確かにNPO高知市民会議にしろ高知市まちづくり推進課より2300万円の補助金が年間投与さ

  れていますから。全く行政から「自立」していません。

2)企業組織丸抱えのNPOもあるようです。多くは行政の補助と支援を期待しつくられています。

  「起業家」という言葉には、「創業者」の意味合いもあります。医療、福祉、教育、環境、安全、

  金融など事業を展開する。多くは民間企業とも行政とも、NPOともオーバーラップします。

3)「社会公益」を生み出す組織が、組織として自立し展開していく。日本社会にはなじみがないだけ

  に理解が一苦労である。最近の言葉である「PFI」の理念も同じであるようだ。

   中央も、地方も行政にお金がなくなる時代。公益性と同時に企業化精神を持った「社会起業家

  」が育ってくる環境が出来つつあると言えるでしょう。

 

* 「統合病院」のような巨大な組織がPFIで運営されるようだ。前例もなくいきなり実行というのは、

  どんなものだろうか。むしろ民間で介護施設の「グループホーム」のようなもので「実験」して、

  行くべきだろう。とくに介護福祉の分野では行政だけでは限界にきています。

* 都市づくりやまちづくりにおいても「まちづくりコーディネーター」とともに「社会起業家」が必要です

  。理念なき都市づくりには断固反対する必要があるからです。

* 大きな概念であり、今1つ具体性はありませんが、大きな発想は必要です。

  概念を軽視し、「各論」や「対処療法」で社会のリフォームをしてきました。もはや限界です。

  社会起業家の時代は、そこまで来ています。

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2002年3月1日