3月19日(月)家地川ダムは存続させよ

 今日のテーマは「家地川ダムは存続させよ」です。日本の最後の清流と言われている四万十川。家地川ダムはその中流域の窪川町にあります。ダムによって、伊与木川に分水され下流の佐賀町の生活用水と農業用水に活用され、佐賀発電所では電気も作り出しています。

 ちょうど今年は水利権の更新の年です。ダム下流の大正町、十和(とうわ)村、西土佐村、檮原町などは、ダムの撤去を議会で決議し撤去運動をしています。最終的には県の判断は橋本知事の裁量になります。知事は「放流量を多くして存続」という意見を表明しています。ダムはどうなるのでしょうか。

  • これは存続するでしょう。またさせなければなりません。なぜなら佐賀町の町民の生活が崩壊するからです。生存権が何より優先します。それに発電する電気量が幡多地域の消費電力の2割を供給しています。
  • それにダムの撤去は非現実的です。今30坪の家屋を解体すれば解体費用は150万円くらいかかります。その試算からいきますとダム撤去費用は約200億円かかります。別に水流をこしらえる。ダムを解体したら産業廃棄物ですから分類が必要。運搬代金もいります。佐賀発電所施設も撤去しなければなりません。不可能な話です。
  • 第一その撤去費用は誰が負担するのでしょうか。大正町ほか撤去決議した町村が支払うのでしょうか。そこまで覚悟しているのなら価値はありますが。そうでなければまやかしです。県や電力会社が負担する性質のものではありません。

※魚が少なくなったのは、戦後森林に杉や檜ばかり植林した歴史があり、山の保水力の低下があります。周辺人口は減っていますが、洗剤の使用など生活廃水は増えました。それに国道381号も四万十川に平行して走っています。道路建設による環境破壊はあります。

※それに鮎を一網打尽にする伝統の「火振り漁」をやめるべきでしょう。乱獲としか言い様がありません。

※ダムは60年前から存在していた。その頃は魚もたくさんいたとみな証言しています。ということは四万十川水系の生態系の変化、生活環境の悪化が水量の減少になっているのです。

※ダムに罪はないでしょう。行けばわかりますが家地川ダムは周辺に桜もたくさん植えられ、見事な景観を周辺に提供しています

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2002年3月1日