採算合うのか阿佐西線

 平成14年(2002年)のよさこい高知国体での開業を目標に、現在阿佐西線が建設されています。南国市のごめん駅を起点に、奈半利町までの約60キロの単線高架鉄道です。

 コンクリートの高架が沿線沿いで姿を現わし、工事も佳境に来ているようです。沿線市町村は駅舎とエレベーター施設を負担しなければなりません。設立される鉄道会社は第三セクターで赤字が出ますと沿線市町村が負担することになっています。

 今日のテーマは「採算合うのか阿佐西線」ということなのですが。

  • 現在高知新聞が沿線市町村の工事の様子の特集記事を掲載しています。拝読しますと沿線住民の期待度がわかります。しかし熱意には濃淡があるようです。現在高知県東部は国道55号線しかありませんでした。沿線住民は通勤、通学に利用を期待しています。
  • 高知国体の時期には、選手団の移動に使用されるのでしょうか。安芸での阪神キャンプに鉄道は大量交通移動手段としては有力です。
  • 高知市内方面への通勤、通学者には待望の鉄道でしょう。交通渋滞なしに行けますから。(昔安芸市まで土佐電気鉄道が合った頃は皆電車を利用していましたから)
  • ただ当初の計画では室戸を経由し、現在高知県甲浦までの阿佐東線と連結し四国循環鉄道として建設される予定でした。しかし高知県の度重なる陳情にもかかわらず、国の財政難から連結は断念されました。奈半利止まりであれば、採算面は苦しい。
  • 窪川、宿毛間の土佐くろしお鉄道も苦戦中。高知県と沿線市町村が出資する第三セクターの経営は大変。赤字は市町村財政を直撃するからです。

※事業収支計画表を作成し、県民各位に公表すべきでしょう。対策は県民各位で広く議論すべきです。

※赤字が出た場合の責任の所在をはっきりすべきでしょう。

※高知県東部は、最近県が発表した将来の人口予測では人口が急速に減少する地域である。また施設は建設後維持管理をしなければならない。沿線は海沿いを走っていますので、塩分によるコンクリートや鉄の劣化が考えられます。維持管理コストは山間部よりはかかります。関係者は10年ぐらいで廃止するつもりではないのかと、思ってしまう。

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2002年3月1日