癌は撲滅できるのか 

 1999年に癌により死亡した日本人は、290,473人と29万人を超えました。同年に死亡した日本人総数は、982,020人ですから、癌による死亡者は29・6%、三割を占めました。

 日本人の死亡要因での癌は、1935年は4・3%、1965年は15・3%でした。1981年に癌は死亡要因のトップになりました。現在は年間50万人程度が癌患者と推定されています。

 癌は二十一世紀に撲滅されるのでしょうか?

  • かつて猛威をふるっていた疾病であるポリオや結核のように、癌を押さえ込むことができるかもしれません。21世紀の医療の最大のテーマの一つでしょう。
  • 米国ではかつて国を上げて「癌撲滅キャンペーン」を実施していました。「禁煙運動」の強力な展開もその一環であったようだ。
  • 検診医療機器の発達で、癌の早期発見がされるようになりました。しかし治療費用は高額になる傾向になっています。医療保険外の治療が殆どで、患者と家族の経済的負担は大変であります。しかし治癒率も飛躍的に向上しているようであります。

癌は予防するのが1番ではないだろうか

 癌は発病するまで、20年かかると言われています。普段からの生活習慣を点検することが必要でしょう。一般的な癌予防対策は、以下の通りです。

 「バランスのとれた栄養」
 「毎日変化のある食生活」
 「食べ過ぎと脂肪の摂取は控えめに」

 「お酒はほどほどに」
 「タバコはやめること」
 「適量のビタミンと繊維質を摂取すること」

 「塩辛いものは少なめに」
 「焦げたもの、かびの生えたものは口にしない」 
 「日光に過度にあたりすぎない」
 「適度にスポーツする」
 「体を清潔に」  

などです。

 要するに現代人の「生活習慣」の改善をすれば、癌の予防は出来るのではないだろうか。私などは「男性である」「45歳以上である」「お酒を飲む」ということだけで、同年齢の女性より15%程度短命だと言われています。それに「タバコを喫煙する」という行為が加われば、25%程度女性より短命になるのではないか。

 しかし排気ガスやダイオキシンや、放射能、紫外線など文明生活の「負の部分」が多いので、癌の発生要因はむしろ増加しているのではないだろうか。都市生活の環境改善が根本的な「治療」であります。

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2002年3月1日