中国は変化しているのか?  

今日のテーマは「中国は変化しているのか?」です。  古代以来中国は、アジアの大国です。昨年中国共産党大会が開催され、江沢民氏は引退し、党指導部は胡錦濤総書記を中心とする第4世代に交代いたしました。経済発展は目覚しく、急速に国力は増大しています。世界一の人口を抱え、外交でも存在感を増しています。中国は変化しているのでしょうか?

1)経済成長路線まっしぐらですね。日本が1960年安保闘争後に、「高度成長政策」をとりました。中国も1989年の天安門事件後、経済優先政策をとり、成功しましたから。

2)最初は人民公社を解体、農業の自由化をしました。次に外資を導入し、工業政策を重   点にしました。米国にも留学した子弟が帰国し始めると、ハイテク分野にも進出しま した。今や「世界の工場」になっているようです。

3)台湾の成功が大きいでしょう。政治的には対立していますが、同じ民族が経済成長し  ている姿は刺激になったでしょう。シンガポールの成功も大きいと思います。 * 次なる課題は、政治的自由と民主化でしょう。共産党の独裁体制では真の経済発展は ありえません。経済と政治の矛盾をどう調整するのかが中国の課題でしょう。

* インフラ(社会基盤整備)はこれからでしょう。今後は軍事ではなくインフラ投資   に重点が置けるのでしょうか?そうなればあと半世紀すれば中国は大国になります。

* アジアの不安定要素にならないためには、「中華思想」といかに決別し、「アジア共 同体」を日本、韓国とともにこしらえることが、相互発展の道と言えます

。 *胡錦濤氏は日本とはなじみがありません。また引退した江沢民氏は依然として軍事委員会主席の地位は禅譲していません。かつてケ小平氏がそうであったように死去するまで権力を離さないと思われます。対中国関係はタフにしなければいけないようです。

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2002年3月1日